新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

皺だらけ

2010年07月16日 07時24分57秒 | 

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   九十八歳の母親が言った

  「この子はこの歳になっても 

   一人でおトイレに行けないンですよ」

   言ってから  口を開けて笑った

   顔いっぱいが  皺だらけになった

   七十七歳の息子は思った

  (何言ってンだい

   一人でトイレに行けなくなったのは

   母ちゃんのほうじゃないか)

   息子は思ったが  何も言わずに口を開けて笑った

   母親と同じように  皺だらけの顔だった 

  あめんぼういのち浮かべてさりげなし 鵯 一平

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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4 コメント

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母親にとっては幾つになっても子供は子供のままな... (蘭子)
2010-07-16 13:10:20
母親にとっては幾つになっても子供は子供のままなのですね。
母が入院していた時、私が帰ろうとすると、「お部屋の方にご挨拶をしてから帰りなさい」などと、まるで躾をするようによく言っていました。
切なくて温かい詩ですね。

一昨日の記事にもコメント入れたのですが…。
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蘭子さん、こんにちは。 (ひよどり)
2010-07-16 14:01:15
蘭子さん、こんにちは。
母親が生きていたら・・・?
そんな思いで書きました。
私の母親が生きていれば、101歳になっています。
逝ってから53年が過ぎ去りました。

一昨日のコメント、返信が遅れてご免なさい。
コメントしました。
よろしくお願いします。
返信する
 老いの哀しさを時折私も感じます。 (太郎ママ)
2010-07-16 17:19:13
 老いの哀しさを時折私も感じます。
 皺が少しずつ増えるのも仕方ないですね。ツルリとした顔では体力と釣り合わないのかも知れませんから、適当に皺は欲しいです。
 子供には母親は絶対的な存在。
 いつまでも母を思い、子には思われたいものです。
返信する
太郎ママさん、こんばんは。 (ひよどり)
2010-07-16 18:28:20
太郎ママさん、こんばんは。
まだまだ皺が必要な年頃ではありませんよ。
女性はいつまでもツルリがいいです。
しかし、90代ともなれば、多少あってもおかしくないかもしれませんね。
子供にとっては、いい父親よりは必要ですが、それ以上に、いい母親が必要です。
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