九十八歳の母親が言った
「この子はこの歳になっても
一人でおトイレに行けないンですよ」
言ってから 口を開けて笑った
顔いっぱいが 皺だらけになった
七十七歳の息子は思った
(何言ってンだい
一人でトイレに行けなくなったのは
母ちゃんのほうじゃないか)
息子は思ったが 何も言わずに口を開けて笑った
母親と同じように 皺だらけの顔だった
あめんぼういのち浮かべてさりげなし 鵯 一平
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母が入院していた時、私が帰ろうとすると、「お部屋の方にご挨拶をしてから帰りなさい」などと、まるで躾をするようによく言っていました。
切なくて温かい詩ですね。
一昨日の記事にもコメント入れたのですが…。
母親が生きていたら・・・?
そんな思いで書きました。
私の母親が生きていれば、101歳になっています。
逝ってから53年が過ぎ去りました。
一昨日のコメント、返信が遅れてご免なさい。
コメントしました。
よろしくお願いします。
皺が少しずつ増えるのも仕方ないですね。ツルリとした顔では体力と釣り合わないのかも知れませんから、適当に皺は欲しいです。
子供には母親は絶対的な存在。
いつまでも母を思い、子には思われたいものです。
まだまだ皺が必要な年頃ではありませんよ。
女性はいつまでもツルリがいいです。
しかし、90代ともなれば、多少あってもおかしくないかもしれませんね。
子供にとっては、いい父親よりは必要ですが、それ以上に、いい母親が必要です。