新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
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領土問題について

2010年12月01日 09時09分07秒 | 身辺雑記

 2010年9月7日、尖閣諸島付近をパトロールしていた海上保安庁の巡視艇「みずき」が、日本領海内で違法操業をしていた中国漁船を発見し、日本領海内から退去するように命じた。

 ところが不当にも、日本の巡視艇2隻に衝突を繰り返し、逃げようとした。

 だから海上保安庁は、同漁船の船長を「公務執行妨害」で逮捕し、石垣島へ連行して取り調べを開始した。尖閣事件の発端である。

 日本の領海内で起きた「公務執行妨害」だから、これは当然のことであった。

「これでこそ法治国家だ」と、私は海上保安庁の措置に同感できた。

 にもかかわらず、中国国内で「フジタ」の社員4人が身柄を拘束されたら、日本側の対応に大きなブレが出た。

 拘束していた船長を、処分保留のまま釈放してしまった。

「あーあ、やっぱり日本はダメだなァ」

 あらためて、日本政府の腰の弱さを知らされた。 

「現場の映像を公開すべし」

 国会において、そのような論議が繰り返された。その結果、3時間に及ぶ映像の中から抜粋して、数分ものに編集した映像が、「予算委員会理事」にのみ見せた。

 菅総理は何を怖れたのだろうか。仙谷官房長官は何を考えたのだろうか。

 あの段階でいち早く映像を世界に公開していれば、余分なことを言われずに済んだはず。いや仮に言われたとしても、国民は政府の対応に納得したはずだ。

 日本政府の弱腰を見越して、中国政府は言いたい放題だった。

 そこへ降って湧いたような形で、44分余の映像が、YouTubeから公開された。

 政府の目は、「流出させたのは誰だ?」という犯人(?)探しに移った。国民の視線をも作為的に、そちらへ向けた。

 あの段階で問題だったのは、「誰が流出させたか」ではなく、「なぜ公開しなかったか」だったのだ。

 すったもんだの結果、柳田法務大臣が辞任し、仙谷官房長官と馬淵国土交通大臣の問責決議が、参院で可決された。

 日本を取り巻く国際情勢の中では、「東シナ海においては、領土問題は存在しない」なんぞと、他人事のような言葉ではダメなのだ。

「尖閣諸島は、従来から日本固有の領土である」。そのように言うべきだ。

 今回の尖閣諸島事件は、あらためて日本人に重大な問題を突きつけた。

「國を守る」ため、日本人は何をなすべきなのか。

「領土問題はない」などとお題目を唱えるのではなく、あの土地に日本人が住んでいなければ、北方領土と同じになってしまう。

 民間人ではいきなり生活が成り立たないだろうから、いっそ自衛隊の駐屯基地を置いたらどうか。私は真剣に提案したい。 

 実効支配をしていなければ、いつの間にか、中国人が住んでしまいます。

 こんなことは、実は政府も知っている。しかし、中国が怖くてできないのですね。

 何が怖いのか、私には分かりません。

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>尖閣諸島を自衛隊の駐屯基地に (蘭子)
2010-12-01 21:15:37
>尖閣諸島を自衛隊の駐屯基地に
名案です。
でも、今の自衛隊では、もし攻めてこられても規制されていて何も出来ないのですね。
尖閣諸島も北方4島も、みな取られてしまいそうです。
総理も官房長官も学生運動上がりですからね。早く退陣して欲しいです。
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 民主党に期待した人もガッカリしているでしょう... (太郎ママ)
2010-12-02 08:32:58
 民主党に期待した人もガッカリしているでしょうね。 みんな幼い感じがして頼れません。

 シッカリした人は扱いにくいから敬遠するし、学級委員会ではないのですから、命がけで国を守ってほしいですよ。
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蘭子さん、こんにちは。 (ひよどり)
2010-12-02 10:26:30
蘭子さん、こんにちは。
日本は憲法九条を変えなければ何もできません。
まずはそこからスタートすべきです。
日米同盟を結んでいても、集団的自衛権を行使出来なければ片務条約であり、アメリカもその気になってくれません。
北方4島も竹島も、ロシア、韓国に実行支配されています。
日本の領土だと粋がっていても、どうにもなりません。
せめて尖閣諸島は、まず日本が実効的に住まなければならないと思います。
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太郎ママさん、こんにちは。 (ひよどり)
2010-12-02 10:31:18
太郎ママさん、こんにちは。
いくら野党生活が長かったとは言え、日本国の政治家ですから、もっとマシかと思ったら、まるで学生運動か昔の主婦連です。
頼りにならないこと夥しい。
「日本の国はどんな国であらねばならないか」という国家観がありません。
その上、「国民の生活が一番」と言ってバラマキをしているのですから、孫子の代が心配です。
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今日は。 (霧の中の散歩)
2010-12-04 15:54:04
今日は。
先日ある会合で「憲法9条」の裏表を聞く機会に恵まれました。
これを日本が後生大事に抱えている限り、この問題を先送りにする限り、日本の領土、国民の生命、財産を守ろうと言う覚悟は生れないような気がしました。
誰も責任を取りたくないのでしょうね。
特に、民社党になってからはひどいですね。
彼らは、自分達を守って、日本を滅ぼすつもりなのでしょうか。
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ひよどりさんのご意見は国民がみな持つ当たり前の... (Rei)
2010-12-04 22:59:15
ひよどりさんのご意見は国民がみな持つ当たり前の感覚と思うのですが、
なぜ政府は当たり前でないのでしょうか?
私はあと僅かでこの世から消えますが、子や孫たちのことを考えると、これからの日本が心配です。
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霧の中の散歩さん、こんばんは。 (ひよどり)
2010-12-05 20:27:55
霧の中の散歩さん、こんばんは。
戦後の政党政治になって、憲法論議は長いことタブーとされて来ました。
「改憲」を党の綱領に定めているのは自民党のみ。
他の党は、「論憲」と言ったりして、「改正しよう」ではなく、「論議しよう」なのです。
やはり「国民の反発」が恐ろしく、選挙で反発される恐怖があるのだと思います。
だから、これは国民の責任でもあるようです。
国民のレベルを越える政治はありえないとは、このことを見ても分かるように思います。
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Reiさん、こんばんは。 (ひよどり)
2010-12-05 20:34:29
Reiさん、こんばんは。
正直な話、国民の自覚が足りないのだと思います。
私の年代よりも上の年代の人たちは、戦争を曲がりなりにも経験しました。
辛酸を舐めた人の「憲法改正」反対は、それなりに納得できますが、次の時代の人たちは、頭でっかちと無気力のため、改憲を否定しています。団塊の世代以降の世代が、自分の子供たちの未来を考えれば、「普通の國」になることを否定できないはずです。
とても残念に思います。
返信する
ごめんなさい (ひろこーぼ)
2010-12-05 21:45:39
ごめんなさい
ひよどりさん
お忙しそうですが
お元気でしょうか?

海が大好きで今日も見てきました
内海で穏やかでした
とてもいい気分でした

海はなんにも語ってくれませんでした
幸い姉と一緒だったのでゆとりの時間でした

関係ないコメントでごめんなさい


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ひろこーぼさん、こんにちは。 (ひよどり)
2010-12-06 09:28:53
ひろこーぼさん、こんにちは。
寒くなりましたが、元気です。
ここのところ、何かと外へ行くことが多くなって、少しばかり草臥れています。
お姉さんと一緒、とてもよかったですね。
私も海が好きです。
気弱なとき、私は海から元気をもらいます。

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