新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
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色変えぬ松

2014年10月27日 14時27分19秒 | 処世雑感


 煩悩とは、衆生を悩ませる一切の妄念だそうだ。
 「煩悩の数は百八」であるとか、いやいやさにあらず、「八万四千の煩悩」などという説もある。
 とすれば、およそ煩悩に無縁な人はおるまい。
 「酒を飲めずに困って」いたり、「酒を飲みすぎて困って」いたり……。
 「女にもててに困って」いたり、「まったくもてずに困って」いたり……。
 「金がなくて困って」いたり、「金があり過ぎて困って」いたり……。
 私などは、煩悩に帽子を被せて眼鏡をかけ、布きれを巻き付けているようなもの。
 「酒は飲みたいのに飲めない」
 「女性にもてたいのにもてない」
 「健康でいたいのに、なんと病気の多いこと」
 さらにさらに言えばキリがない。
 絡みついてくる煩悩から逃れようと、毎朝、仏壇の前で、「般若心経」を唱えている。
 しかし、一向に効き目がない。
 言うまでもなく、お経のせいではなく、私の心がけの問題であり、実行力の問題なのだ。
 年がら年中、迷路のなかを彷徨っているうちに、もう晩秋を迎えてしまった。
 あれほど緑盛んだった草木は、紅葉となり黄葉となり、今や葉を落とし始めている。
 ひとり松だけは、さらに鮮やかな緑。
 (俳句では、そのような松の緑を愛でて、「色変えぬ松」という季語がある)


    出口なき迷路や松の色変へず  ひよどり   


 

  
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3 コメント

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Unknown (太郎ママ)
2014-10-30 07:21:53
出口なき迷路や松の色変へず  ひよどりさま

素晴らしい。
そう分析した上の句・・・・見習いたいです。
ま、何はともあれ、いきていりゃあこそです。
煩悩なくして人間とはいえないかも・・・ですよ。
本当に松は枯れない? (ひよどり)
2014-10-30 19:59:24
太郎ママさんへ
開き直って行くしかない道です。
道とは言えぬ迷路。
なんとなく出口はありそう?
出口がなくても終わりはありそうです。
松だって、いずれは枯れるでしょう。
Unknown (ぴーこ)
2014-11-02 10:19:41
こうなったら迷路を彷徨いましょうか?
出口が見えなくてもいずれ終わりは有るでしょう。
それまで今日も彷徨うことにします。

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