宇宙を漂っている青い水色の玉
その水色の玉は
地球
ゆっくり自転しながら 太陽の周囲を回っている
その水色の玉の表面に
水溶性の塊が 頼りなく浮かんでいる
その水溶性の塊は
ニッポン
そのニッポンが 今 溶け始めている
なにしろ水溶性なので 油断すると どんどん溶けて行く
油断しなくても 容赦なく溶けて行く
そのニッポンという塊の上に
プラスチック製の人形たちが なんとなく棲んでいる
しかし プラスチック製なので 考える習慣はない
習慣がないというより 考える能力がない
成り行きまかせで習慣を作り 余分なことは何も考えない
成り行きまかせだから 新しい習慣は官能的なのだ
プラスチック製の人形たちは そんな習慣で生きている
その習慣と本能を組み合わせて 日常を進めている
ニッポンが水溶性であることなど 誰も意識していない
知ってはいるが 知っているというだけ
なにしろプラスチック製なのだ
百年後
水色の玉の表面から
水溶性の塊は 姿を消している
あのプラスチック製の人形たちも
もう何処にも姿はない
いつの時代も、危うい中で時だけが過ぎてきたのかもしれません。
一人の力は微々たるモノ。
力の合わせ方がよく知らないのかもしれませんね。
参院選が公示されました。
争点の一つが消費税となってしまいました。
やむをえないことなのだろうと思いますが、道筋の立て方をどのようにするのでしょうか。
この素晴らしい「詩」を多くの人に読んでもらいたい。
能力が脱落してしまった私でなく 海外に住む息子達 高校生の孫達に読ませたい そして頑張ってもらいたい。大事な大事な日本です。
嬉しいお言葉を頂き、ありがとうございます。
すっかり老人になってしまった私なのですが、この日本をしっかり建て直して欲しいと思っています。
この頃、ひどく怪しげな日本を痛感しております。
読み進むうちにこわ~いお話になりました。
人は考える葦であることを信じて、孫たちの世に希望を持ちたいと思います。
昨日も街中に佇んで、往来する人たちを見て、危機感を感じている人がどのくらいいるのだろうと思ってしまいました。
今が良ければ自分さへ良ければ、その先はどうにかなるだろう・・みたいに思っているのでしょうか?
だから、考える能力がなかったのですか。
さあて、困りました。
ニッポンがどんどん溶け始めているのに
手を拱いて見ているだけとは情けないです。
プラスティックの人形に命を吹き込めませんか?
悲観的に見ているだけではありません。
しかし、私たち世代が、問題を先送りしてきたような責任を感じています。
安全保障問題すら、まだ未解決なのですから。
戦地を経験した人たちが、次ぎ次ぎに鬼籍に入られて行きます。
銃後で戦争を経験した私たちも、やがて消えて行きます。
国を守り、郷土や子供たちを守ることに必要性を、しっかり伝えたいと思います。
このままでは溶けて行ってしまう危険を、ひしひしと感じます。
政治家だけに責任があるわけではなく、企業や学校に責任を押しつけるだけでもいけないと思います。
やはり、家庭や地域の重要性を痛感します。