私は東京タワーが好きだ。スカイツリーよりもずっと好きなのだ。
昭和の繁栄の残像が宿っていて、とても懐かしい。
東京タワーが着工したのは、32年(1957年)の6月。私が社会人の一年生になったころだ。
日本は東京を中心として、急速に発展し拡大を遂げて行った。
まだまだ新米ビジネスマンの私だったが、発展への大きな渦巻きに巻き込まれ、多忙な日々が続いていた。
無骨な東京タワーには、不器用ながらも温もりが感じられた。ごつごつした鉄骨には、昭和の飾らない優しさがあった。
昭和9年生まれの私は、私自身の青・壮年時代と東京タワーが重なっていた。
スカイツリーの着工は平成18年(2006年)7月。まさに21世紀の申し子だ。だからスマート過ぎて、私の手には負えない。
こんな感想は平成や21世紀に乗り遅れた私の愚痴だ。十分に承知しているつもり。しかし矢張り昭和は懐かしく、東京タワーは愛しい。
王道の乏しき世なり天高し ひよどり
スカイツリーは整いすぎです。
↓ うふふ、間違ったのでしょうか?
東京タワー派がいらっしゃたのでほっとしています。
断固として言うのですが、本当にマチガッタのです。