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ほほづきに亡母の山河を思ふなり ひよどり 一平
(ほおずきにははのさんがをおもふなり)
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私にとって鬼灯は、亡き母へ繋がって行く。
働き者だった母親が、私たち子供に、遊び心を見せてくれたものが鬼灯だった。器用に作って鳴らしてくれた。
その母が亡くなったのは、私が二十三歳になったばかり夏。あの頃の医術は、あんなものだったのかも知れない。
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この頃、酒の類から遠ざかってしまった。あまり呑みたいとは思わない。
たまたま相手に恵まれていないのかも知れない。まあ、それはそれで結構なことだと思っている。
嫌いになったわけではなさそうだから、機会があれば、つい、手が出るに違いない。
当然、酒量は大幅に低下したはず。これはコロナのせいというより、年齢に起因するように思っているが、どうだろうか。
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吾が実家にも鬼灯が植えてありました。
慣らして遊んだものです。
現在の子供たちには知らないことでしょうね?
豊かになったということなのでしょうか。