枝影のふわり地を這ふ春はじめ ひよどり 一平
(えだかげのふわりちをはうはるはじめ)
一ヶ月ほど前、この桜の木を撮った。裸木の影が、寒々と地表に横たわっていた。
その時は「寒いなぁ~」と思いながら、冬の一景として撮ったのだ。
二、三日前、同じところで、この写真を撮った。
まだ花芽が固くて小さい裸の枝が、寒い頃と同じように、地表に影を落としていた。
地熱が枝の影を温めているような感じがした。
粗忽者の私は、そこに早春の温もりを感じたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これから間もなく、日本時間午前八時ごろ、惑星探査機「はやぶさ2号」が小惑星「リュウグウ」着地する。
着地後は機体底部にある物質採取装置を数秒間設置させ、地表に弾丸を発射。舞い上がった砂を装置に取り込んだ後、上昇すのだとか。
なんともワクワクする話。