新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

ものが割れる

2016年10月29日 08時50分26秒 | 写真と俳句

 感情のもつれは厄介なもの。ほんの些細な原因であっても、往々にして、関係の破綻にまで進む。

 ビジネスの関係であれば、多少の行き違いがあっても、損得勘定によって乗り越えることが可能だ。

 しかし、「友情」や「恋情」にあっては、ビジネスのように割り切ることが出来ないのではなかろうか。

 なんやかやの損得が絡まないのだから、処理に当たる主役は「情」だ。「情」ほど危ういものはない。

 「恋情」となればなおさらのこと。

 もともと硝子細工のように繊細なのだから、その経緯によっては、脆く崩れやすい。

 あちらが良いのどちらが悪いのと言っているようでは、その関係に明るい未来はあるまい。

 双方が共同の意思で守らない限り、あっという間に破綻の運命を辿るに違いない。

 もとより「情」は、「いのち」よりもさらに儚いのだから。

    秋の暮何処かでものの割れる音    ひよどり 一平

コメント (4)
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