あってはならない、とても悲惨な事件が起きてしまった。
日本社会に巣くう狂気のありさまを、突き付けられた気分だった。身震いがした。
あんなこと、原因があっての結果ではないぞ。
そのように思おうとしたのだが、そのようには思えなかった。
単に突然変異的な狂気として、片付けるわけにはいかない。
グローバル化、効率化などが作り出してしまった狂気なのではないのか?
「措置入院」後の処理にも、いささかの疑問がある。いかにも事務的だ。
あのような取り扱いで、安全社会は維持できないし、当該病人の治療にもならない。
空蝉の背に凹みある不安かな ひよどり 一平