新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

薄情な秋

2014年09月28日 19時30分49秒 | 身辺雑記

Img_0024s

  私は整理が大の苦手。きれいに片付けることができない。

  しかし、「ゴミ屋敷」のように、ゴミを捨てないわけではない。

  モノが乱雑に置かれているのだ。

  カミさんに言わせれば、「ゴミを散らかして………」と言うのだが、私の言い分としては、不要なモノを捨てられないでいるのとは異なる。ゴミは捨てているのだ。

  少なくても、私はそのように思っている。ゴミはその都度捨てている。

  私の部屋を占領しているものは、ほとんどが書籍だ。

  カレらには書棚などの本籍地があるのだが、私があえてそこへ戻さないのだ。

  急に読みたくなって持ち出して、読み終わっても戻さない。

  それを繰りかえしている内に、私の部屋はカレらに占領されてしまうのだ。

  そのような状態にあっても、私には書籍の所在をほとんど把握している。

  つまり、さしたる混乱はない。整理された混沌とでも言おうか。

  困るのは文房具の類い。眼鏡、ケイタイ、時計、サイフなども見失う。

  ケイタイをしながら、ケイタイを捜したり、眼鏡を掛けたままで眼鏡を捜したり…。

  カミさんは私の部屋には入らない。つまり、治外法権だ。これは都合が良い。

  「認知症になったのではないか?」

  カミさんは密かに疑っている。

  一度は無理矢理、診察を受けさせられた。

  「年齢を思わせない明瞭さですよ」  お医者のご仙度があった。

  「ゴミ屋敷」ではないにしても、乱雑を極めていることはたしかだ。

  行動に混乱や錯誤がないわけではない。自ら密かに認めている。

  強がりばかりを言ってはいられない。

  これでも不思議なことが起きる。

  孫がやって来るとなると、部屋が見違えるように片付くのだ。

  あるべきものがあるべき処に収まるようになっている。

  孫の霊験とでも言おうか。

     寝転べば秋薄情な雲流る   鵯 一平

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする