新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

昭和ひと桁世代

2014年07月26日 15時10分22秒 | 身辺雑記

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  文学論や作家論の世界で、ひところ、「戦中派」、「戦後派」、「焼け跡闇市派」や「第三の世代」という括り方があったように思う。

  そのような先輩たちの活躍を見たり聞いたりしながら、私は読者の一人として、小説を読んだり映画を観たりしてきた。

  戦中派や戦後派たちの苦労を、作品で読んだり映画で観たりしながら、「オレたちって、なんとも間の抜けた世代だなあ」と、ずっと思い続けている。

  それでいて、一方では、いっぱしの戦争経験者という自覚も持っている。

  艦砲射撃を逃れ、山のトンネルを目指して逃げた経験もある。

  機銃掃射の銃口に怯えたこともあった。

  焼夷弾空襲で焼け出された世代でもあった。

  しかし、それは銃後のハナシ。つまり内地の経験なのだ。

  先輩たちのご苦労を聞いたあとで、「オレたちだって………」と、もぞもぞ言う程度のことだ。

  今でも、「オレは昭和のひと桁世代!」と、いっぱしの口は叩くが、戦地で戦った経験がのなさが、ある種のウシロメタサとなっている。

  そんな私が口ずさむ歌は、もっぱら「昭和時代」のものばかり。

  新しい歌は覚えられない。

  冷し酒果ては昭和の唄ばかり    一平

 

 

コメント (2)
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