「ニッポンは右傾化している!」
国外はおろか国内からも、そんな意見が出ている。
本当にそうだろうか?
私の眼には、依然として、「東京裁判史観」から抜け出せないでいる「腑抜けなニッポン」が気になって仕方がない。
「村山談話」や「河野談話」の見直しをするとかしないとか・・・?
敗戦国日本が国際社会に復帰する過程で、「東京裁判」が開かれ、その審判結果を受け入れざるを得なかった。そのことは、現段階においては否定しがたい現実だ。
東京裁判は「事後法」によって裁かれた「戦勝国による見せしめ裁判」ではあった。
しかし今、それを言い立てても始まるまい。首相や市長が力んでみても、国民の意識が追いついていないのだ。決して、「国民の認識不足」を責めてはいけない。
外に向かって勇ましくラッパを吹く前に、国民の「認識」や「意識」を変えなければダメなのだ。
一夜にして10万人が殺された「東京大空襲」や、一瞬にして幾万の民間人を焼き殺した『原爆投下」を、日本人はどのように受け止めているのか?
「日本が侵略者だったのだから、国民が虐殺されても仕方がなかったのだ」
アメリカや中国や韓国の人々がそのように思っているのは仕方がないにしても、多くの日本人も、そのように思い込んでいる。アメリカやその外の国のキャンペーンにすっかり乗せられているのが日本人なのだ。
GHQの占領政策や東京裁判によって、日本人は洗脳されてしまった。その尻馬に乗った「自虐的教育」によって、「右傾化」どころか、「蛸壺」から一歩も出ていない。
私たちの年代の老人たちですら、「明治時代以降の歴史はちゃんと教えて貰えなかった」なんぞと言って恥じない。情けないではないか。自らがどうして勉強しないのか。
つまり大方の日本人は、右や左を別として、とにかく「お勉強」すらしていない!
「日本人から観た歴史認識」について、しっかり教育をしないと、安倍さんが何を訴えようとしても、マスコミにたたかれて終わりだ。
まずは「歴史認識の国民的論議」がなければ、この国は立ち直れない。
安倍首相が掲げている「日本を取り戻そう!」は大賛成だ。
しかし、急がないで欲しい。「国民的な理解」に意を注いで欲しい。そこから始めないと、愚かな「反日的マスコミ」の「愚かな利敵キャンペーン」を張られて、「第一次安倍内閣」のテツを踏むことになるのではないか。
まして、「どっちに付けば当選できるか?」しか頭にない議員がほとんどなのだ。
「侵略」の論議にしても、「慰安婦」の論議にしても、言えば言うほど日本が不利になってしまう。つまり、国際社会からの誤解が深まるだけだ。
日本の溶けゆくばかり炎天下 鵯 一平
もっとも私の意見なんぞは、「軍国主義亡者の妄言」としか思われまいが・・・。