掲げた写真は、平成17年1月13日、市民の森のロウバイ。
ほかの木がまだはっきり芽吹く前に、いち早く花咲かせていた。
あたり一帯に芳しい香りが漂い流れ、早春とさえ言いたくなる雰囲気だった。
一昨日、福田首相と民主党小沢代表との間で、党首討論が行われた。
双方とも口下手なこともあるが、平板で迫力のない内容だった。
この二人、つい先般に大連立について話し合いをした間柄なので、やりにくい関係だったこともあるのだろうか。
この討論に先立ち、記者質問に対し福田首相は、「私は受けて立つ立場なので、相手の話をよく聞いて、しっかり答えたい」、と言っていた。
おかしな話ではないか。
ほとんどが政府提案の法案を審議している国会なのだ。
首相としては、なんのかんのと言って抵抗している野党の代表に対し、政府の意のあるところを説明し、迫力を以て協力を迫るべきではないのか。
「受けて立つ立場」とは、考え違いもはなはだしい。失望しながら聞いていた。
やはり案に違わず、二人のやり取りは空疎なものであった。
小沢代表の国家像は、国連に隷属する日本だ。
国連が決めたことなら、憲法をも越えて協力するという国連優先論者。
国連が決めたことなら、どんな事でも従いますよ、といった調子だ。
国連あって日本なし。
もっとも、彼の腹の中は見えない。
湾岸戦争の時の屈辱感がトラウマとなってもいるようだ。
國の命運をかけ、国連をリードし活用する積極論はない。
福田首相には、明解な国家像は感じられない。
なにしろ、「周囲の國が嫌がることはしない」と明言している首相なので、なにも期待できない。
福田首相は、すべて受け身。
中国や韓国の嫌がることはしないのだから、危なっかしい人だ。
そんな二人の討論なのだから、聞かなくともよかったようなものだった。
明解な国家像と強いリーダーシップを有する新しいリーダーの登場を待つのみだ。
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