新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

さすらい願望

2008年01月07日 08時23分44秒 | 写真俳句・エッセー

Simg_1704t2
浮き鴨におのが漂泊委ねたり

 さすらい歩きに憬れを抱いたころがあった。

 もちろん、家庭を持ってからは、そんなことを考える余裕がなくなった。

 家庭の建設だけで精いっぱい。

 無理矢理頼んで結婚しもらったカミさんなのだ。まさかさすらい歩きはできない。

 すぐに愛想づかしをされるのがオチだ。

 無茶が出来たのは、やはり学生のころまで。

 松尾芭蕉は漂泊の俳人だったらしい。

   旅に病んで夢は枯野をかけめぐる  芭蕉

 流浪の旅先で病んだ折り、芭蕉が詠んだ俳句だ。

 私など、いまさら流浪の旅はできない。路上生活もままならない。

 病院に運ばれる前に、冷たくなってしまいそう。

 せめて浮き寝の鴨に、思いを委ねることにしようではないか。

    浮き鴨におのが漂泊委ねたり   鵯 一平

にほんブログ村 シニア日記ブログへ ← ランキングに参加しております。
            ポチッと応援クリックをお願いします。
            励みになるのです。
                                                    


             

 

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする