新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

写真

2007年04月22日 10時56分30秒 | 写真

Simg_0069  私のカメラ歴は長くない。一眼レフを持って、せいぜい20年だ。
 当時はまだデジタルカメラが十分でなく、銀塩カメラだった。風景写真に熱を入れ、著名なプロ写真家の教室に通ったこともあった。しかし、写真展に出展する自信もなく、地味に独りで楽しんでいた。せいぜい社内報の表紙に使って貰う程度だった。今思うと、それは職権乱用だったかも知れない。
 デジタルカメラを使うようになって、まだ数年程度だ。デジタルカメラは全ての工程が自分の作業となる。それが楽しい。
 銀塩カメラの場合は、撮ってきたら写真屋に現像を発注し、仕上がったフイルムをルーペで見て、再び写真屋に焼き付けを発注する。
 デジタルの場合は、ほとんど全ての工程を自分で行う。撮影から戻ったら、プリントするまでのパソコン作業が待っている。その作業を楽しいと思わなければ、デジタルカメラは辛いだけとなるかも知れない。
 
カメラを楽しむタイプにはいろいろある。グループで撮影に行き、批評会を開いている人たちも多い。写真を楽しみつつも、社交的な行動を楽しんでいる様子なのだ。プロの先生を中心に、ワイワイとはしゃいでいる連中。
 私は単独行動が多かった。自分を偏屈人と思ってはいないが、数人以上が集団になって、三脚を持ち歩いている様子は厭だった。好みが合わないのだから仕方がない。単に景色を楽しんでいるほかの観光の人々にとって、三脚グループは迷惑だろうなと思ってしまう。

 私の撮影ペースが、他の人々と合わないのではないかということも気になった。きっと合わないに違いない。他の人がこだわらないポイントにこだわったり、他の人がこだわっているポイントに淡泊だったり・・・。自分勝手な我が儘行動になってしまったらグループの迷惑になる。別に孤独を好むタイプではないが、写真に関しては、独りが気楽でいい。
 私の撮影フイールドは、奥日光や裏磐梯が主だった。奥日光の場合は、早朝に家を出て午前中だけ楽しみ、昼過ぎには帰途に着くようなペースだった。
 日光に向かう車が延々と渋滞している対向車線を見ながら、私はのんびりと引き上げる。なんともいい気分である。
 裏磐梯の場合は、二泊三日を定常ペースとし、日の出と夕日の撮影を楽しんだ。二日目と三日目の朝は日の出。一日目と二日目の夕方は夕日となる。日中は付近の滝だったり草花だったり・・・。楽しいことこの上ない。
 掲げた写真は、秋元湖の朝焼けである。全天がここまで焼けてくれることは、まったく珍しい。僥倖この上ない。
 この頃は、日光へも裏磐梯へもご無沙汰している。億劫になってきたようだ。加齢現象なのだろう。
 花はいい。高山植物は別として、滝や雲海のように、山を登ったり沢を下ったりしない。特に植物園の花は、車利用だけでこと足りる。
 退化したのだろうが、事実なのだから仕方あるまい。


 


 

コメント (1)
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