~ さみだれのそそぐ山田に、早乙女が
裳裾(もすそ)ぬらして、玉苗(たまなえ)ううる 夏は来ぬ~
佐々木信綱 作詞 「夏は来ぬ」の2番の詩であります。
懐かしい旋律が、頭の中を駆け巡ります。風景にすれば、美しものです。
しかし、最近では、早乙女は、裾など濡らしません。
第一、「”早乙女”って何ですか?」とか、質問が来そうであります。
若い労働力が、農村から流失してしまう一方です。
たまたま村に残った”早乙女”候補は、マイカーで町へ出勤です。
緑陰に 見え隠れして 渓の道 早乙女 老いて 田水 冷たき
夢 蔡
谷あいの田圃は、5月中ほどには田植えをの終えます。雪解けの伏流水が入るので、
冷たくて、その分、稲の生育が遅れます。
昭和30年前半位までは、田圃仕事は、動力源の牛と家族総出でこなしたものです。
子供たちは、5,6年生ともなれば、立派な労働力でし、"早乙女"もそう楽ではあり
ませんでした。朝早くから日が落ちるまでが働く時間です。
「 ヤット!水から上がれる~」 田圃の重労働から解放された時の喜びの
言葉だと、老農が語ってくれました。
現在は、5条だての田植え機で,田1枚は30分もあれば、田植え終了です。
農作業も機械化が進み、楽になりました。しかし、後継者がおりません。
60代の農業従事者が、若くていいですね と、言われておる次第です。
※ <上に掲載の写真>注ーーー
田の中を歩む人は、田植え機が植えそこなった所に、早苗を植えこんでいる
ところです。
若き等は 虚飾の都市(まち)を 彷徨(さまよ)えば
老農 畑打つ 村 壊(こわ)れ行く
夢 蔡
<さてまた申し・・・>----~
ここ数年、大阪来ておりましたが、この界隈を案内されたのは、はじめてでした。
法善寺のすぐ近くで、大阪名物”串カツ”(例の1回つけ)を賞味いたしました。
ビールによく合います。( ^ω^)・・・
若者たちが、押し合うようにして、楽しそうに歩いております。
この勢いは、”虚飾のまち”とか言って、止められるものではありません。
第一、初めて言行った本人が、結構楽しかったもので・・・。
------<了>-------
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