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HUG(避難所運営ゲーム)をやってみて・・・

2020年11月03日 | 日記
HUG(避難所運営ゲーム)をやってみて

中堅教員研修(教員11年目に受ける法定研修)に行ってきました。
危機管理研修ということで、6人グループで、HUG(避難所運営ゲーム)に取り組みました。
今日はHUGという素晴らしいゲームの紹介も兼ねて、プレーした感想を記そうと思います。


さて、このHUGですが、静岡県が作ったものだそうです。
南海地震が想定される中、ゲーム感覚で避難所運営を学べるということで、発案した人はすごいと思います!
しかも学びが多くてゲームとしてもなかなか楽しめる!
2時間くらい時間があると、深い学びになると思います。


さてさて、このゲームには、札が250枚あります。
こんな感じ。




札1枚が1人の人と考えます。
もちろんいろんな人がいます。
男、女、お年寄り、子ども、病気がちな人、外国人・・・
住んでいる地区も様々です。


プレーヤーは、避難所の運営者になって、その札を並べていきます。
どこに?それは、体育館や教室など。
こんな感じ。




カードを重ねることは基本的にしません。
カードそのものがその人のパーソナルスペース。
プレーヤーは、どこにどういう人を並べればよりよく運営できるかを考えながら取り組みます。


ただ、いかんせん想定外が多い!なかなかうまくいきません!
「えーっ!そんな人も来るの!!??」
「ペットとか連れて来ちゃうのねー!!」


そして、ときどき起こるイベント
「ちょっと待って!そんなこと言われても・・・」
「それは・・・ちょっと後回しにしてくれー!!」


でも、よくよく考えてみると、そりゃあ実際にはそういうことも起こりますよね。
我々の想像力って、いかに脆弱かを思い知らせてくれるゲームです。


もちろん実際の避難所は待ったなし。
どんどん避難者も押し寄せてくる中で、どう動いてもらうのが良いか。
実際にどんなことを想定して、何を準備し、まず何から手を付ければ良いか。
いろんなことを見える化してくれるゲームです。
公務員、教員、避難所の運営に関わりそうな人たちには、ぜひ一度プレーしてほしいです!!


ちなみに私が今回プレーしてみた感想。
見えてなかったことがたくさんありました。
避難所で一番困るのは、トイレだということ。
女性の気持ちは女性の方がよくわかるということ。
1人で運営するのは無理。チームで連携を取らないといけないということ。
情報の共有が肝だということ。


このゲームをやっておくことで、想像の幅はかなり広がります。
かなりの想定外が想定内になります。
たとえば避難訓練のとき。
「この曜日、この時間の地震なら、こういう人たちが学校に避難してくるな。
この気温なら、この天気なら、備蓄の物品は?
トイレは使えるか?教室は使えるか?体育館は無事か?受付はどこに?本部はどこに?動線は?駐車場は?」
そんなことを想定できるだけで、訓練の質もだいぶ変わるはずです。


もちろん実際に運営することになってしまったら、想定外なことも出てくるでしょうが、その心構えをさせてくれるという意味で、素晴らしいゲームです。
そして、いろんな境遇の人が避難してくることにも気づけます。
そっか、こういう人もいるんだ。って。
たくさんの人がこのゲームを経験したら、避難所生活も少し、思いやりが生まれると思います。
何かの研修を担当される方、ネタに困ったらいかがでしょうか。


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