英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

悪夢のトランプ再選  トランプはヒトラー?

2020年10月12日 21時14分20秒 | 国際政治と世界の動き
  久しぶりに新規投稿をするため、「GOO blog」の前に座った。アメリカ大統領選挙まであと3週間余。9月29日(米国時間)の米大統領選テレビ討論会は討論会と呼べる代物ではなかった。小学生に「人が話しているときに口を挟んではいけません。あのおじいちゃんのようになってはいけません」と注意喚起するよい教科書を提供してくれたトランプ大統領に感謝すべきなのか?
  それはそうとして、この男、選挙に勝利するためなら「嘘」をつくのは平気の平左だ。トランプの「嘘」は今に始まったわけではない。この男が超大国の大統領になる前からだ。虚言癖はトランプの病気なのだろう。「嘘」とは何か。ただ事実に反する発言ではない。発言者が、虚偽と知りながらも、事実と異なる発言をするのが「嘘」だ。
  この男、大統領選までにコロナワクチンができるなどとほざいていたが、できないとわかると、自分がコロナウィルスに感染したことまで宣伝に使い、コロナに勝った無敵の人間だとほざいている。討論会で、虚偽に満ちた主張を12個近くも連発し、郵便投票に対する攻撃を繰り返した。また郵便投票は不正の塊だから、自らが敗北したら、大統領選挙の結果を受け入れないと話している。
   アメリカのデジタル紙「WIRED」はこう述べる。「トランプは『(投票用紙が)川に捨てられていたのが見つかったんです』と語る。郵便投票の用紙が、川や何らかの水域に捨てられていたという証拠は一切ない。『先日、ごみ箱に捨てられていた投票用紙が見つかりました。そこにはトランプと書かれていたのです』。ペンシルヴェニア州ルザーン郡で9月中旬、軍の郵便投票9通が臨時職員によって不適切に(不正行為ではなく誤って)廃棄されているのが見つかった。トランプが言及したのはこの件である。司法省は事件について最初の声明を9月23日に発表しているが、のちに取り下げている。司法省が公開捜査の詳細を提供することは極めて珍しい。最終的に当局は、9つの投票のうち7つがトランプに投じられた票であったが、不正の証拠はなく、管理上の誤りであったと発表している」
  トランプはバカなのか?否。彼は計算ずくで「嘘」をついている。悪賢い男だ。そして熱狂的にトランプに心酔している支持者は「嘘」を信じている。
  トランプは大統領選挙に勝利するためには手段を選ばない。トランプに投票するか迷っている有権者を信じもませようとしている。大衆は愚かだ、とスペインの哲学者オルテガはいう。私もオルテガの発言はトランプ支持者には当てはまると思う。
  20世紀の三大悪人のひとり、アドルフ・ヒトラーはトランプと同じようなアジテーターでデマゴギストだ。決して雄弁家ではない。
  ヒトラーはドイツ国民に「嘘」をついた。「嘘」をついて、デマゴーグでドイツ国民を魅了し、ドイツの有権者はヒトラーとナチスに一票を投じた。ヒトラーは選挙によって権力を握り、独裁体制を敷いた。そしてドイツ国民を破滅の道へ誘い込んだ。
  ヒトラーの部下、宣伝相ゲッペルスは「100回、嘘をつけば真実になる」と話す。ヒトラーは権力を掌握するために「嘘」をつき続けた。ヒトラーはナチスと自分は「善」であり、政敵は「悪」だとドイツ国民に向かって絶叫した。
  トランプもヒトラーと同じ心理の持ち主らしい。ヒトラーと同じ手法で、アメリカ国民を籠絡している。そのうち「アイル、トランプ総統」とアメリカ人は右手を右前方に高く掲げてトランプに敬礼を送るかもしれない。もしそうなったら、もしトランプが再選を果たしたら、アメリカと世界は終わりになるだろう。同盟国に高い金銭をふっかけて軍事同盟から経済協力まで破壊するだろう。気まぐれから、北朝鮮と仲良し続けるだろう。
  もしそうなれば、中国共産党がアメリカに代って世界を支配するのだろうか。民主主義者の私はそれをも望まない。行くも地獄、退くも地獄。前門とトラ、後門の狼という状況だと言うことだけは確かだ。神よ、トランプを落選させてくれ!世界の平和のために。
  
この記事についてブログを書く
« 日本はコロナ軍に敗れたり!... | トップ | 中国共産党はいずれ台湾を攻... »

国際政治と世界の動き」カテゴリの最新記事