英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

不安があるが成功を!  大谷のエンゼルス入団に思う

2017年12月09日 22時16分25秒 | スポーツ
 日本ハムから大リーグでプレーすることを目指していた大谷翔平選手が、エンゼルスに入団することが決まった。一プロ野球ファンとして大谷選手の活躍を祈る。ただ、二刀流で上手くやれるのかという不安も私の脳裏にある。
 今日、私は自宅近くの散髪屋で散髪した。大の野球ファンで玄人顔負けの野球通の床屋の主人も私と同様、一抹の不安を感じている。
 主人は「大リーガーは大谷の素直な直球を開幕から数カ月すれば打ち込むようになるにちがいない。大谷の速球がいくら速くても大リーグの選手に通用するだろうか。大リーグの強打者を封じるのは、速球とともに揺れる玉のマスターが不可欠。ツーシームを大谷はマスターしていない。確かにフォークボールは投げることができるが、それだけで十分だろうか。また数千キロを移動する。日本の移動距離の比ではない。投球間隔は中4日。DHとはいえ、二刀流で長い間活躍できるのだろうか」と話し、成功失敗は半々だと強調した。
 「大谷は沢村賞などの大きなタイトルを獲得していない。日本のプロではランクは上だが、マスコミが褒めるほどの最上級の選手ではない。投手としては大谷より上のマー君(田中将大投手)にしてもダルビッシュでさえ、ずば抜けた活躍を大リーグでしていない」
 私は床屋の主人の話に聞き入った。主人の話には一理あるが、読者はどう思うだろうか。
 大リーグのエンゼルスで2011年から12年にかけてプレーしたことのある高橋尚成さんはNHKの電話取材で、「ピッチャーでは今のスタッフの中では2番目か3番目に名前を連ねるくらい期待されていると思う」と話した。そのうえで、指名打者のプーホールズ選手がファーストを守れることや外野手の層が薄いことを挙げ、「投げないときは指名打者はもちろん、ライトでも出られるチャンスがあると思う」と話し、二刀流で活躍できる環境はあるという見方を示した。
 大谷はリスクを恐れず勇気を出して大リーグに挑戦した。その行動はチャーチル精神そのものだ。大リーグ挑戦は彼の夢でもあった。
 日本ハムのチームメート、札幌のファンやエンジェルス本拠地のファンは来シーズンでの大谷の活躍を期待し応援している。私も一抹の不安をぬぐえないが、彼を応援したい。大谷が最も現実の厳しさを理解していると思う。それの乗り越え、ピッチャーとして通算94勝し、バッターとして通算714本のホームランを打った大リーグの球聖ベーブルースのような偉大な二刀流選手になってほしい。頑張れ大谷!