英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

錦織の出現で世界が日本のテニスを認めたのか?          ATPツアー・ファイナル初戦勝利

2014年11月10日 22時57分11秒 | スポーツ
  男子テニスの年間成績上位8人による今季最終戦、ATPツアー・ファイナルは9日、ロンドンで開幕した。錦織圭が、1次リーグB組で世界ランキング6位のアンディ・マリー(英国)と対戦し、6-4、6-4で破った。シングルスでアジアから初出場となった世界ランキング5位の錦織は四度目でマリーに初めて勝った。まさに破竹の進撃だ。
 英紙「インディペンデント」はスコットランド人のマリーにとり「猛烈なショックと落胆」だったと伝えている。そしてマリーは錦織に敗れたことを「恥ずべきではない」とも述べ、その理由を「錦織は全米テニスのファイナリスト(決勝進出者)であり、ランクもマリーより一つ上の5位だ」と紹介している。
 共同通信社によれば、マリーはストローク戦で精彩を欠き、得意のカウンター攻撃も不発だった。過去3戦全勝だった錦織に初黒星を喫したマリーは「技術やショットは大きく変わっていないが、プレーに自信があふれている。以前より攻撃的なテニスになった」と成長を認めた。
 錦織は「最初は硬かったけど、ゲームが進むにつれてフィーリングが良くなり、自信が増してきた。第2セットはほぼ完璧だった。準決勝、決勝に行くことがゴール。相手が堅実な選手なのでいつもより攻撃的にいった」と試合後に話した。
 力や肉体的な劣勢をショットの冴え、直観力、不屈の闘志で補い(インディペンデント)、初戦を勝利した。
 30-40年前はデビスカップで外国に勝てば大騒ぎした。日本選手は非力だった。テニスはどこか野球と比べてひ弱な奴がするスポーツだと思われていた。ラケットも現在に比べればたいへん重かった。すべてが変わった。
 そこへ錦織が現れ、テニス人口も増えるのではないだろうか。世界ランキング一位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2位のロジャー・フェデラー(スイス)に、錦織が勝ってこの大会を制するかどうかは分からない。希望的観測は控えたいが、まずはないというのが妥当な考えだ。だが、その可能性が少しでもあるかぎり頑張ってほしい。敗れて当然。勝てば世界が大騒ぎするだろう。