英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

大酒飲みの中年はご注意   急速な頭脳の衰えまねく

2014年01月18日 15時18分05秒 | 生活
 中年の大酒のみの男性は、そうでない人より頭脳の衰えが早いー。こんなニュースを見つけた。何年も多量にお酒を飲んでいると理性や思考力などの頭脳が衰える。ロンドン大学のユニバシティー・カレッジのサバリン・サビア先生のチームの報告が最近英国の専門誌「ニューロロジー」に掲載された。
 最低の酒量を一日ワイン13オンス(28.412ml)、ビール30オンス。この三倍以上飲むドリンカーを大酒のみと定義する。ワインは中ジョッキーの3分の2、ビールは中ジョッキー1杯分と3分の1が最低酒量ということか。大酒のみはこの量の3倍以上を毎日飲むということにある。
 英国の公務員5000人を調査。調査を初めて10年してから脳の破壊が顕著になったという。平均して56歳までの十年間、毎日アルコールを飲んでいると、10年を境にして脳は退化をはじめ、次第に加速する。調査は20年間続けられた。つまり物忘れがひどくなり、論理的に思考できない。また理性的でなくなり、我慢できず怒りっぽくなる。 女性にはその傾向がなかったと報告されている。ただ、調査した女性の数が少なかったので、正確なことは言えないそうだ。
 ただ最低量の飲酒では、大きな脳の退化は見られなかった。脳の退化の原因がアルコールなのかははっきりしなかったが、とにかく酒の量と脳の退化には相関関係がある、と調査は示している。
 この調査を読んだ米フロリダ大学のサラ・ニクソン先生は「中年の男女だけでなく若い人々も今までのお酒を飲む習慣を振り返り、今後の酒を飲む習慣と量について注意を払う必要がある」と述べている。
 「酒は百薬の長」。適度に飲めば、健康促進。多量に述べが百害あって一利なし。先人の教えだ。筆者は現役の時は酒を飲む機会が多かった。あまり強くなく、すぐに顔に出た。もともと酒が好きではなかったので、自分でコントロールしながら飲んだ。退職してから飲む機会が急減した。退職後しばらくの間、週に1-2度自宅でビールやワインを飲んでいたが、現在、それもなくなった。「ノンアルコール」ビールを週に一度飲んでいる。「ノンアルコール」ビールは酒ではないから、現在は酒を飲んでいないと言うほうが正確だろう。
 退職しても自宅でワインやビールを毎日かなり飲んでいる同僚がいる。飲むことが楽しみのようだ。彼は趣味を持っている。趣味があれば、まだ精神的な意味で健康にはよいかもしれない。退職してから趣味もないと酒びたりになりかねない。残りの人生を有意義に過ごすにはどうしたらよいか。このことは筆者のような、初老を迎えた「団塊の世代」の緊急の課題のように思える。