英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

東京が世界で最も生活費が高い都市

2013年02月13日 20時32分06秒 | 生活
  英紙エコノミストグループ翼下の独立機関、エコノミスト・インデックス・ユニット(EIU)がこのほど発表した「2013年における世界の都市の物価ランキング」では、東京が世界一物価の高い都市に返り咲いた。大阪が2位だった。
 筆者は東京に週3-4日出勤し、退社後、しばしば有楽町や銀座を歩く。デパートの地下にある食料品売り場を覗くが、東京近郊県に比べて、値段が高い。果物や野菜は5割増かなあと感じることもある。それに新鮮でない。
 東京23区に居を構えれば、便利なことは疑いの余地はないが、食料品など生活必需品が高い上、家賃も高い。東京都内のマンションは一会社員や労働者が買う値段ではないように思う。EIUの調査を英紙ガーディアンで読んで、なんとなく納得する。
 ちなみに、EIUの調査では、昨年はスイスのチュリッヒが世界で一番物価が高い都市だった。スイスフラン高ドル安が原因だという。今年はスイス政府が為替をコントロールしたため、7位に順位を下げた。
 ことしに調査で特質すべき特徴は、オーストラリアの大都市の物価が上がっていることだという。シドニーとメルボルンがそれぞれ3位と5位と占めた。トップ20都市のうち、11都市がアジア・オセアニア地域。北アメリカの都市は、トップ20に入っていない。4位はノルウェーのオスロ。10位までのほかの都市はシンガポール、パリ、ベネズエラのカラカス、ジュネーブで、ロンドンは昨年から一つランクを上げて16位。
 ただ、物価が最も安いトップ10のうち、6都市までもがアジア・オセアニアが占めている。最も物価が都市はインドのムンバイとパキスタンのカラチ。続いてネパールのカトマンズとアルジェリアのアルジェだという。アジア諸国の貧富の差の大きさを示しているようだ。
 英紙ガーディアンによれば、ジョン・コップステークEIU編集長は「最も大きな変化はオーストラリアの物価高だ」と話している。 「10年前にはトップ50にオーストラリアの都市が顔をのぞかせることはなかった」
 世界のほかの都市と比べてこれほど急速なスピードで物価が上昇している都市はないという。ただ、経済成長がインフレをもたらし、ドルを別にして豪州通貨が世界の諸通貨に対して強いことが物価を押し上げている要因だという。久しぶりにオーストラリアを訪れた観光客は物価高を実感するだろう。筆者はオーストラリアを訪れたことはない。
 EIUは食料、衣服、交通運賃やガス、電気、水道料金などの公共料金など160項目を調査した。
 日本では東京と大阪の物価が異常に高く、生活するのに適した場所ではないということか。東京に比べれば地方は住みやすいと思う。生活がたいへん便利な東京都心に住みたいと思う年配者はかなりいるが、筆者は都心から1-2時間の地方都市に住んで、畑の中を散歩し、のんびりと過ごしながら、時には都心に出るほうがよい。

  ●訂正 2月11日付「攻撃用レーダー照射(2)」の最初から31行目「戦傷者約20万人」を「戦死傷者約20万人」に訂正し、お詫びします。