事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

マツリカシリーズ 相沢沙呼著 KADOKAWA 

2020-03-24 | ミステリ

わたしにとって相沢沙呼(あいざわさこ)は、「medium 霊媒探偵城塚翡翠」でいきなり飛び出て来た印象。しかしけっこう長いキャリアはあるようだ。はたしてどんなものを書いていたのだろう……と図書館へ。

おー、いっぱいあるじゃないですか。ライトノベルな装丁なので目に入らなかったのかなあ。そのなかで、ひときわ目立つ

「マツリカ・マジョルタ」

「マツリカ・マハリタ」

「マツリカ・マトリョシカ」

の三作を選択。タッチはメディウムよりはるかに軽い。いまのライトノベルがどのような状況にあるのか知らないのでうかつなことは言えないけれど、三冊ともハードカバーで登場した以上(いまは2作目まで角川文庫で出ています)、角川もある程度期待して出版したのだろう。

お話は「日常の謎」+「学園ドラマ」+「SM」(笑)

心のうちにハンパない屈託をかかえた男子高校生が、ある事情で“高校の制服を着た美少女”に翻弄されつづける経緯が延々とつづられております。しかも意外なほどエッチなシーンが多いので、こりゃあうちの図書館には入れられませんわね。

少しだけ(かどうかも謎なのだが)年上の女性にみちびかれて、少年は次第に大人になっていく(エッチな意味では少ししかありません)……これって十代の男にとって一種の理想だよな。

わたしたちの世代でも、ドロンジョに童貞切ってもらいたかった、ってやつはけっこういましたから。あ、なんの話だ。

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うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭り14杯目 新三(しんざん)

2020-03-24 | 食・レシピ

13杯目「東軒」はこちら

わたしはいいネタをつかんだと思った。毎回長期休業中に大好きなラーメンをいただこう。そしてそれをネタにしよう。

……今回は長いっすねー(笑)。祭りが史上最長になること確実。まあ、誰かさんの“要請”で始まったにしても、異様な春。

酒田は人口に比してラーメン屋が多いことは感得しています。だからこんなお祭りが成立する。

チャリ通してもなんとかなるのはすごい。でもねえ、新三はおいしいんだけどわたしが画像を撮り忘れました(笑)

ということで昨年の画像であることを申し添えます。いつの新聞だよと言われることを承知でございます。サンケイスポーツでございます。つけめんでございます。

15杯目「月輪(がちりん)」につづく

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うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭り13杯目 東軒

2020-03-23 | 食・レシピ

すしまる篇はこちら

さあラーメン祭り再開。娘が帰ってきたので妻・息子・娘と4人で東軒。何年ぶりだろう。

復習すると、ラーメン祭りは同じ店に二度と行かないというポリシー。

ところが妻は

「ここ、3日ぶり」

性格の不一致ですか。この人と娘は、わたしがお寺さんの総会で厚揚げを食べているというのにフレンチへ。うー。

新しいGOLFで向かったら、助手席の息子は色々といじり倒し、自分のスマホと同期するように設定している。やめろよー。

新三篇につづく

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麒麟がくる 第十回 ひとりぼっちの若君

2020-03-22 | 大河ドラマ

第九回「信長の失敗」はこちら

結果的にあり得たかも知れないけれども絶対になかったであろう信長、光秀、家康の同席。人払いをしたことで光秀と帰蝶がいっしょに席を外したところへ信長が急いでやってくる……うまい。ほんとうまい。

もう、長谷川博己はあせってると思う。このまんまだと大河が染谷将太のものになってしまう。もちろん、受けの芝居こそが大河ドラマの主演に求められるわけで、それは仕方ないんだけど。

視聴者はわかっている。信長と家康の共通点は親に愛されなかったことと、ひとつの時代を築いたこと。しかし光秀は三日天下ではないか。それを覚悟でNHKは明智光秀を題材にしたのだから、なんとかしなきゃ。

ということで登場したのが尾野真千子

駒(門脇麦)といっしょで架空の存在であるからこそやれることはあるはず。思えば彼女が「萌の朱雀」で登場したのは衝撃だったけど、わたしにとっては「リアリズムの宿」で、素っ裸で海岸を走る姿がもっと衝撃。それ、ありなんすかと。「火の魚」における、原田芳雄との演技合戦は今も記憶に残る。

そして「夏目漱石の妻」で池端俊策脚本&長谷川博己と出会い、今回の登場になったわけだ。やけに政治情勢に詳しい芸能人ってのは、これからも重宝するキャラなんでしょうね。

市川崑の横溝正史映画のような明朝体で叩きつけるオープニングや、徹底して美形な長谷川博己と、次第に邪悪さがむき出しになる岡村隆史といった味でこの大河は突っ走るんでしょう。わたしは賛成です。

でもやっぱりドラマ全体が染谷将太の暴走を無視できなくなっていくはず。彼が長谷川博己を虐待する展開があるわけだ。楽しみだなあ。

でね、よけいなことだけど、この大河は長谷川博己と染谷将太と尾野真千子という、近年の日本映画を支えてきた俳優を起用している。

去年は阿部サダヲや安藤サクラがメインと言ってよかった。そして「いだてん!」には役所広司というとんでもないトメがいた。さあ今年は誰が?本木雅弘でおしまいってわけはないよね。

第十一回「将軍の涙」につづく

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こんにちはGOLF

2020-03-22 | 日記・エッセイ・コラム

さよならGOLF篇はこちら

そうだよまたGOLFだよそれが何か?まったく意表を突かない男ですけどなにか問題でも?

ということで4から7に乗り換え。

いろんな機能がついてるみたいだけどそれは追い追い。

とりあえずけっこう走るし燃費もいい。それになにより、ラジオがちゃんと聴けます(笑)

全長が20センチほど長くなってたんで、きのうは駐車場の車止めの角材をひーこら切ってました。

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さよならGOLF

2020-03-21 | 日記・エッセイ・コラム

このクルマとは16年つきあいました。生まれて初めて買った新車です。

今日、お別れです。

まあ確かに二回に一回はラジオの電源が入らなかったり、車台がへたってきたので高速だと怖かったり、いろいろとあったけど、やっぱり淋しい。

ありがとうGOLF4。一度も事故らずにこれたのもきみのおかげだ。

さあ、では次のクルマはなにかというと……以下次号

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「自由は死せず」 門井慶喜著 双葉社

2020-03-20 | 本と雑誌

わたしの世代は、百円紙幣に思い入れがある。子どもの時にお年玉でもらうと狂喜したものだった。

Wikipediaによれば、あれは1953年から流通したB号券とよばれるもので、それまでは聖徳太子が描かれていたが、ここで初めて板垣退助が登場。1974年まで長期にわたって百円札のシンボルだった彼のことを、だからどんな歴史知らずでも知らない人間はいない。

でも、はたして彼はどんな人だったんだろう。大河ドラマなどでは脇役が多いし、自由民権運動ではドラマになりにくい。唯一ドラマティックなのは

「板垣死すとも自由は死せず」

という名文句だが……

銀河鉄道の父」で、狂気と熱情の人間だった宮沢賢治を、父親が一歩ひいて見ているという絶妙の設定で描いた門井慶喜が、この、よくわからない人物である板垣退助を採り上げた「自由は死せず」は大長編。しかも、これだけ長いのに岐阜での暗殺未遂事件あたりで終了。現実にはそれからも板垣は長く生きたのだとか。

門井はこう見たようだ。板垣の才能とはまず軍略にあったと。だから戊辰戦争では圧倒的な強さを見せる。しかし薩長土肥のなかで、後ろ盾として弱い土佐の出身であることが、明治政府から彼が出ていく要因のひとつだったのかと。

彼の父親は異常者と言っていい。興奮すると自分を抑えることができない人物だったようだ。だからこそ、吉田東洋山内容堂といった面々を父として敬慕し、彼らも板垣を愛したのではないか。

そして、上士と下士の身分がはっきりと分かれていた土佐のなかで、上士として下士を守ったことが、維新の世になって生きてくる。

戦争のさなかにその無意味さに気づいてしまう複雑な人物像を描くには、やはりこの長さは必要だったんだな。千円札の伊藤博文との確執など、ゾクゾクする。

暗殺未遂のとき、板垣を抱きかかえたのは吉田茂の父親であり、治療したのは若き後藤新平だったという仰天のエピソードもあって、いやはやなかなか面白い人物であり、作品でしたよ。だいたい、板垣は「自由は死せず」なんて言ってないあたり、渋い。

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うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りじゃない すしまる

2020-03-20 | 食・レシピ

米沢屋篇はこちら

本日はラーメンではございませんよ。クミアイで職場会。高名なすしまるさんの宝石ちらしを出前で。

おいしい

もともとは賄いだったそうで、TVでも特集されてた。具はその日によってだから違うんですって。いやーボリュームも満点でした。

食べ物屋商売はいまきつい状況にある。でも出前という方法でならコロナ騒ぎもある程度はしのげるのでは?まあ、素人考えですが。

画的にもたいそう美しい。インスタ云々でもきっと人気でしょ。いつも背脂がぎらついているようなブログの写真じゃないみたい(笑)

東軒篇につづく

 

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日本の警察 その115 コールドケース2&警部補 矢部謙三

2020-03-19 | 日本の警察

その114「祈りの幕が下りる時」はこちら

正月から、ディスカスでふたつのテレビシリーズを交互にレンタル。

コールドケース2 真実の扉」

「警部補 矢部謙三」

いやはや両極端。かたや例によって刑事たちの私生活も含めて絶望的なまでに陰惨で、なおかつ意外な犯人がラストで明らかになるハードなミステリ(メインライターはなんと「菊とギロチン」の瀬々敬久)。

もう一方は犯人が最初からまるわかりで、生瀬勝久のヅラの行方のほうがはるかにわかりにくいコメディ(メインディレクターはなんと「屍人荘の殺人」の木村ひさし)。

おそらく、警察を描くドラマのなかで、これ以上ハードにはできないし、これ以上お笑いに走れない限界に双方が位置している。これを交互に見るのはなかなか得難い経験でした(笑)。

共通しているのはキャストの豪華さ。

コールドケース2の方は、レギュラーが不動で吉田羊、三浦友和、永山絢斗、滝藤賢一、光石研。そこにゲストとして、大好きな奥貫薫、宮藤官九郎、吉岡秀隆、佐藤浩市、田中圭、奥田瑛二、石橋蓮司、北村有起哉、片岡礼子、成海璃子、竜雷太、山本圭水野久美村上淳

矢部謙三のほうは、生瀬勝久になぜか心酔している助手に池田鉄洋、茫洋とした総務係に貫地谷しほりと鈴木浩介に、仲間由紀恵、阿部寛(写真だけ)、野際陽子などのTRICK組が友情出演。ゲストもむかしのウルトラシリーズや角川映画出演者をとりそろえてギャグにもっていくあたり、しぶとい。団時朗が出れば「帰ってきたウルトラマン」、、大和田伸也がでれば「水戸黄門」になるわけね。

この役者いいなあと思えたのは池田鉄洋と“結果的に名探偵になってしまう”鈴木浩介。このふたりを見ているだけで幸福な気分になれたのでした。いい正月だった。

その116「政治的に正しい警察小説」につづく

コメント (2)
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うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭り12杯目 米沢屋

2020-03-19 | 食・レシピ

11杯目「かめちゃん」はこちら

各方面からラーメン祭りに米沢屋は関係ないだろと突っこまれておりますが、いいんだよ中華麺だからよ(笑)

首相の“要請”から始まったこの大騒ぎ。おかげで夏休みより長いラーメン祭りになってしまう。

「あの、ひょっとして毎日ラーメン食べてますか」

同僚の無邪気な質問にも

「それが何か?」

と答えるしかない。わたしはここにある事情で自転車で行ったけど、同じようにすんごくえらい人もチャリで到着。

「おれも来年定年ですから」

焼きそば好き連帯。

久しぶりに中町をチャリこぎしたら、あのケルンのマスターが歩いているのを見て

「あー。やっぱりここは酒田の中心街だ」

と納得。

すしまる篇につづく

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