事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

極私的大河ドラマ史PART2 花の生涯ふたたび。

2017-01-05 | 大河ドラマ

PART1はこちら

大河ドラマの最初の主人公が、それまでの薩長史観からは悪玉あつかいだった井伊直弼だったことは、偶然だったかもしれないけれども意義のあることではあった。ドラマに意外性と深みが出る。

この流れはその後も継承されて、原田甲斐、平将門、柳沢吉保、足利尊氏などを主人公にすえている。役者もそっちの方がやる気がでるという側面があったようだ。

「井伊直弼は幕末の体制派で、歴史的な評価は分かれるが、そのことで議論した記憶はない。ほかの候補作の印象が薄いのは、それほどすんなり決まったからでしょう」(中道テレビ文芸部長)

主役の井伊直弼に二代目尾上松緑。ヒロインの村山たかには原作の舟橋聖一が切望した淡島千景。このころの彼女は匂うように美しかったから無理もない。「6羽のかもめ」のとき、50才近かったのにあれほど綺麗だったしね。家臣の長野主膳に佐田啓二。重鎮と美男美女、けっこうです。

およそ政治の表舞台に出てくるはずのない井伊直弼(なにしろ庶子で14番目ですから)が、なぜ大老にまでのぼりつめたか。安政の大獄にはどんな背景があったのか、桜田門外の変のあと、主膳とたかはどうなったか、なるほど怒涛の展開です。

その長野主膳は、井伊という後ろ盾を失ってから不遇で、しまいには斬首されている。交通事故で若死にした佐田啓二と同様、悲劇的な人物。

出演はほかに、水戸斉昭に嵐寛寿郎、直弼の正室に八千草薫、側室に香川京子。気合いの入ったキャスティングです。

視聴率は平均で20.2%。最高が32.3%。ちなみに、「花の生涯」は1月から12月までではなく、4月から12月までの9か月のオンエアでした。

赤穂浪士につづく

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