そう来るかぁ、とラストでため息をもらすような映画、わたしはこれを一発オチ映画と呼んでいる。
先日特集したシャマランの「ヴィレッジ」や「シックス・センス」はその代表。観客の意表をつくことだけが目的の映画。わたしは大好きです。悪い言い方をすれば“観客を騙す”わけだけれど、作家と観客の勝負において、裏の裏をかいたり、そのまた裏をかいたりする手口は昔から工夫されてきた。有名なのは「スティング」。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の“コン(詐欺)ムービー”。しかしあのラストにほんとうにだまされた人っていたんだろうか。わたしは女の殺し屋があまりに不細工だったことの方によほど驚いたものだが。
さて、今回からそんな一発オチ映画を特集。
「オールドボーイ」Old Boy(’03 韓国)
カンヌ映画祭グランプリ。いやしかしこのオチは後味わるー。しかしカンヌの審査委員長だったタランティーノが熱狂したのはよくわかる。へたれサラリーマンの復讐譚を演ずるチェ・ミンスクがすごい。編集もおみごと。毎回言っているけれど、韓流おそるべしである。
原作は日本のコミック。“動機”はこっちの方が深い☆☆☆★★★
次回は「SAW」
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