事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「信長協奏曲(コンチェルト)」

2019-06-18 | テレビ番組

フジの月9において、まあ、悪くはない視聴率ではあったけれども、さほど騒がれずにいた印象だったのに、劇場版は大ヒット。心底おどろきました。

ということでドラマ版と劇場版を続けざまにレンタル。

ああ、このストーリーはよく考えてあるとびっくり。戦国時代にタイムスリップした高校生サブロー(あまり成績がよくないので歴史を知らないのが後半に効いてくる)が、信長の身代わりとなり、“平成の常識”で天下統一にほぼ成功する。

平和を希求する姿勢で部下の心をつかむあたり、周到。しかし、ご存じのように織田信長は残虐な一面もあり(延暦寺の焼き討ちがその好例)、そちらは本物の信長の判断ということに……なるほど、協奏曲だ

豊臣秀吉が実は信長への復讐のために策謀をめぐらしていたり、視聴者がみんな信長は本能寺で死ぬことを知っているのでどう結末はどうつけるのかさっぱり読めない、とか(だから解決篇である劇場版がヒットしたのだろう)アイデアがてんこ盛り。

これはもう、まず原作の漫画がよくできているのだろう。ただいま鑑賞中の「逃げるは恥だが役に立つ」にしても、日本のコミックって本当にレベルが高いんだなあ。

信長&明智光秀(ミッチーと呼ばれる)の小栗旬は、高校生役がギリだいじょうぶ(笑)。秀吉(サルくん)の山田孝之は、邪悪さをむき出しにして楽しそう。池田恒興(ツネちゃん)の向井理は、ふたりの主君の間でゆれうごく感じをうまく出していた。

最高だったのは松永弾正の古田新太。タイムスリップしたやくざが、戦国の世が性に合っていて成り上がり、

「え、笑っていいとも終わったの?

と驚くあたりの愛敬がうれしい。問題は、妻を演じた柴咲コウ。信長をつねに「うつけ」と呼ぶツンデレぶりが激しく魅力的。そうだよ「おんな城主直虎」はこの線でやるべきだったんじゃないですか柴咲さん!

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