事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

野球センスの極意PART2+クライマックスシリーズ第2戦

2019-10-06 | スポーツ

クライマックスシリーズ、面白すぎ。

ソフトバンクVS楽天は、モイネロをはじめとした救援陣が完璧。でもいい勝負。仙台で見ていたときは、およそ戦力に違いがありすぎて……と思っていたのに、ここまで拮抗するとは。浅村をとったのは大きいなあ。

そしてDeNAと阪神の最終回の攻防にいたっては、山崎と嶺井のバッテリーをだまくらかした福留の同点ホームランもみごとなら、このシリーズ、策がすべて裏目るラミレスが、左投手の岩崎相手に左の乙坂を出し、当然バントだと思ったら(乙坂の今季の本塁打はわずか2本)サヨナラホームラン。なんてこった。

さてPART1はこちら

さあ、立浪が他の選手たちをどう見ていたか。

特に内野手として尊敬しているのがチームメイトだった井端。彼は

「速い球でもハーフバウンドでも、常にグラブを下げて待つ」

そうなんだ。だから捕球する際にはかならずグラブは下から上へ動くことになる。

現役最高の二塁手である広島の菊池のことは

「重心を低く構えず、自然体で待つ。すると一歩目が早くなる」

低く構えないと指導者からアマチュアたちは怒られるだろうに。

「(菊池が)大きめのグラブを使うのはグラブトスのため」

と本人から聞いて立浪は驚愕している。そんなことを考えている内野手がいるとは!と。

元ヤクルトの宮本については

「足のチカラを使い、体の向きを調整して送球。内側のくるぶしを投げたい方向に向ける」

こうすると彼のように送球が安定すると。常に全力で投げるホークスの今宮に、それだと選手寿命が短くなるのではと心配して。

一塁手でグラブさばきがうまかったのは巨人から横浜に移籍した駒田だと言う。それは納得できる。軽くやっているように見えて、うまくすくいあげていたもの。おなじ巨人→横浜のロペスもわたしはうまいと思う。どうして巨人はロペスを放出したかなあ。

そして立浪は正直にこう吐露している。遊撃手と二塁手を長くやっていたこともあって、試合の流れ、球種などから打球方向をある程度予想して守ることができたが、三塁手はそうもいかず、だから彼ほどの名手にして、サードライナーは怖かったらしい。

なんかそれもわかるなあ。むしろホットコーナーで目立ちたがり、わざとむずかしい打球のように捕球して、ど派手に投球したどこかの球団の背番号3が、いかに変わった人だったかもよく理解できます(笑)。

次号につづく

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いだてん 第38回 長いお別れ

2019-10-06 | 大河ドラマ

第37回「最後の晩餐」はこちら

嘉納治五郎を演ずる役所広司が(回想)付きでしか登場しなくなった最初の回。

志ん生の脳出血、東京オリンピック返上、学徒出陣など、暗い話のオンパレードだからこそ宮藤官九郎の技が冴えた回でもあった。だいたい、荒川良々の「らくだ」でスタートするってぇんだから了見が違います。

タイトルは清水俊二役の「ロング・グッドバイ」(レイモンド・チャンドラー)からいただいていて、ロバート・アルトマンによる映画化はわたしのオールタイムベストなの。何度も言っててくどいけど。

読売巨人軍の祝賀会で志ん生が倒れたのは有名な話。しかし彼はその翌年には高座に復帰するのも知られているので、家族をだまくらかしていかに酒を飲むか、そしてその交換条件に五りん(神木隆之介)の過去が被るという設定。

今回から次女役に坂井真紀。これで黒島結菜、川栄李奈、永山絢斗、えーとあと誰だっけ、とわからなくなるくらい「ごめんね青春!」組がそろった。ドンマイ先生の登場はうれしい。好きだったんだよなー。

そして初登場といえば松坂桃李。嘉納治五郎の形見のストップウォッチを止めそうになるというおいしい役で。くわえて、誰がやるのかと思っていた三遊亭圓生には中村七之助。おそろしいもので、ちゃんと圓生に見えます。「紺屋高尾」を色っぽくやるあたり、さすが本職の(という言い方も変だけど)女形ですな。わたしはこの噺は志ん生や馬生による「幾代餅」のほうでおなじみですが。これで柄本兄弟につづいて中村兄弟がそろったことに。

左翼臭云々と先週はふれたけれど、逆に国策にのった題材だから「いだてん」を見ないという人もいる。その気持ちもわからないではないけれど、今回のあふれるほどの「万歳」と、とどめに出てくる東條英機の「天皇陛下万歳」のタイミングなど、演出(今回は西村武五郎)の意図はむしろ明確すぎるほどだった。

声高に反戦を訴えるより、小さなエピソードの積み重ねこそがドラマの真骨頂でしょうか。実年齢と重なってきた阿部サダヲや桐谷健太が、渋さを見せてきてすばらしい。一瞬だけどまるでフィリップ・マーロウのよう。

次回からは志ん生と圓生の満州のお話になるようだ。ここはどう描いてもいい部分なので(だって志ん生の自伝はいいかげんなので当てにならない)、久しぶりにクドカンは自由なドラマを構築できるかもしれない。

第39回「懐かしの満州」につづく

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