事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第33回 仁義なき戦い

2019-09-01 | 大河ドラマ

第32回「独裁者」はこちら

さあ今回はその名も「仁義なき戦い」と称してオリンピック招致のどす黒い背景を。

久しぶりに美川(勝地涼)が登場し、女遍歴をいちいちその地の方言で語る(誰も聞きたくないのに)。当然、このタイトルなのだから広島も登場し、まるで山守親分(金子信雄)や広能(菅原文太)のよう。ちなみに、わたしは第3作「代理戦争」の大ファンです。

他のキャストにもそれは徹底し、田畑、杉村(加藤雅也)、副島(塚本晋也!)が「杉村のぉ」的に解説されるのがおかしい。きわめつけはビートたけしで、「ってんだよバカヤロー」を連発。仁義なき戦いを通り越してアウトレイジになってます(笑)。

死亡フラッグが立ったかに思われた嘉納治五郎は、単に腰痛……まあ、若いころから腰は酷使していたでしょうしねえ。おかげでムッソリーニとの直談判に彼は行くことができず、副島たちに託す。

治五郎の不在が、むしろIOCという存在の特徴をあからさまにする。国の代表として、政治に左右されないと言えば聞こえはいいが、貴族たちのクラブ的な色彩が強く、だから饗応されるのは当然という雰囲気がある。いや、あくまでわたしにはそう見えるというだけですけれど。

クラブだから、セレブである嘉納のことは認めても、いかに国際連盟の役員だったとはいえ、杉村のことは鼻も引っかけない。

おかげで独裁者であるムッソリーニの了解をとりつけても、イタリアの理事はローマ開催を簡単にあきらめたりはしない。しかし……

朝日新聞政治部の記者なのに、田畑はオリンピックがらみで長く不在となる。それを可能にしたのは緒方竹虎(リリー・フランキー)の腹芸。スクープをとれさえすればそれでOKだと。「白い猫でも黒い猫でも、ねずみを捕るのがいい猫」というわけ。

のちにフィクサーとして名を成す緒方の面目躍如。同郷の深町秋生「猫に知られるなかれ」(ハルキ文庫)にそのあたりがたっぷり描いてあるのでぜひ。

さあ、志ん生はようやくなめくじ長屋を脱出。しかしその引っ越しは昭和十一年二月二十六日のことだった。これ、ほんとのことだったんですねえ!

第34回「226」につづく

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今月の名言2019年8月号PART4 フォロワー

2019-09-01 | 国際・政治

Chaka Khan - I Feel For You

PART3「最悪のシナリオ」はこちら

「グリーンランドは売り物ではない」

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相が、自治領である世界最大の島グリーンランドの購入にアメリカの大統領が関心を示していることに対しての発言。対してトランプは

「首相のストレートな発言のおかげで、アメリカとデンマーク双方が膨大な費用と労力を無駄にせずに済んだ。その点では首相に感謝する。いつかまた訪問の予定を組むのを楽しみにしている」

あろうことかデンマーク女王マルグレーテ2世の招待を受けて、訪問することになっていたにもかかわらずキャンセル。大統領として、というより政治家として、いや人間としてどうなの。

もちろんこの人物の無礼は今回に限った話ではない。自分にとって得にならないことには鼻もひっかけないのはいつも通り。

日韓の関係修復に彼が無関心な理由はこの延長線上にある。日本、韓国の両国に彼は米軍駐留経費の増額を求めていて、だから日韓が連携されては困るのである。

同様に、TPPなどの多国間交渉も彼は嫌う。他国が束になっていることを不安視し、二国間で(自国が優位な立場で)秘密裡にことを進めたいのだ。G7でのわがままなふるまいはそれで納得できるし、日米首脳会談の結果を見ると、少なくとも日本に対してはこの手法は有効だ。

ついでだから言っておくと、いくらポチ首相が相手だとしても、ごり押しもいいところだった。余ったトウモロコシは日本が買ってくれるし、自動車の関税はゼロ回答。よくもまあこれで日本政府も首脳会談は成功だったと強弁できるなあ。

さて、もちろんこんなアメリカを誰も尊敬はしない。米軍のプレゼンスも低下し、同盟国のトラブルを解決する意志も手段もないところを見せてしまったので、アメリカという国に追随することがいかにリスキーかは誰でも感じとれる。

それなのに、現政権はひたすらにアメリカのフォロワーであろうとしている。この事態を誰が喜んでいるか、それは安倍政権支持者であっても容易に想像できるはずなのに。

本日の1曲は、チャカ・カーンといえばこの曲よね「アイ・フィール・フォー・ユー」ちゃかちゃかちゃかかーん!

2019年9月号PART1「しんのすけの引退」につづく

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