事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「鹿男あをによし」 (2008 フジテレビ)

2019-04-15 | テレビ番組

わたしは万城目学のファンだ。なにしろ彼の小説は全部読んでいるくらいだし、映画化された「鴨川ホルモー」「プリンセストヨトミ」「偉大なる、しゅららぼん」も見逃していない。

わたしは綾瀬はるかのファンでもある。度外れたコメディセンスと天然なコメント、そして運動神経には恐れ入る。

わたしは夏目漱石の「坊っちゃん」も好きだ。よくよく考えると主人公は不幸のかたまりで、しかし彼の伝法な語り口と、あのラストには泣かされる。

ということで、万城目学原作、綾瀬はるかがヒロイン役、下敷きになっているのが明らかに「坊っちゃん」なストーリー……だからオンエアから十年以上たってわざわざ「鹿男あをによし」のDVDをすべてレンタルしたわけではないの。

それはひとえに多部未華子のためなのだ

決して美人とはいえない(自信なし)彼女が、映像になるとどうしてあんなに魅力的なのだろう。特にけなげで一生懸命な役をやらせたら天下一品。「フィッシュストーリー」「深夜食堂」「デカワンコ」など、彼女から目が離せなくなってしまう。

このドラマでも、ある事情で剣道の対抗戦に優勝しなければならなくなり、彼女は無理をして優勝盾をゲットする。感動。むかしの青春ドラマのよう。逆に言えば、現代において青春ドラマをやろうと思えば、鹿をしゃべらせるぐらいの仕掛けが必要なのかと思い知らされる。

原作は直木賞候補になったけれど、選考委員だった渡辺淳一が石田衣良に向かって「今度のにはまいった。鹿がしゃべるんだよ」とお手上げだった話は紹介しましたよね。

ドラマでは主演の玉木宏は綾瀬はるかと結ばれるかのように描かれたけれど、原作において綾瀬はるかの役は男(笑)。万城目学はその後、「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」という一種の続篇に、ある夫婦を登場させており、それはどう考えても玉木宏と多部未華子なんだよね。そっちもドラマ化してくれないかなあ。

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