PART9はこちら。
UB40が流れるその店で、アンディ・ガルシアは健さんに語る。
「ニューヨークの刑事とつきあうなら、ださいネクタイはするな」
とネクタイをプレゼント。彼らはレイ・チャールズをデュエットする。くどいようだけど、あの健さんがレイ・チャールズ風のサングラスをかけ、例のスイングする唄い方をかますんですよ。いやーやるもんだ。
マイケル・ダグラスはケイト・キャプショーになおも事件のことを確かめる。
「7年もこの国にいるけど、まだ戸惑うことばかりよ。“イエス”は“ノー”で、“多分”は“ダメ”ってこと」
彼女はこう言いたいのだ。こんな事件は日本の警察にまかせておけばいいと。
「“ガイジン”には無理なのよ」
その店に、おなじみの顔があらわれる。若山富三郎である。しかしまだその佐藤の元ボス菅井はドラマにからんでこない。
巨大な地下街。確かに日本ではあるが、まったくの無人であることでここまで異世界に見えるとは。
その無人の地下街をガイジンふたりは歩く。そこへ、内田裕也をはじめとした佐藤の息のかかった連中がバイクで登場。威嚇し、チャーリーのコートを奪っていく。ご自慢のコートを盗まれて、あせるチャーリー。ライダーたちを追いかける。
「パスポートが入ってるんだよ!」
地下駐車場(さすが関西。モータープールというネオンが光り輝いている)に誘導されたチャーリーはそこで……佐藤がふたたび現れる!以下次号。