事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「宇宙人ポール」Paul (2011 米=英=仏)

2012-02-24 | 洋画

Paulimg02 イオンシネマ三川のラインナップも変わってきたなあ。

SC内のシネコンだからどうしても女性向け、家族向けの作品が主流で、とんがっていたり、エログロ関係はどうしても……ところがあの「ヒミズ」(園子温)を二週間限定とはいえ公開するというのでびっくり。

もちろんそれは鶴岡まちキネの、単館系も堂々と封切る姿勢に対抗しているのだろう。向こうは「恋の罪」や「エンディングノート」までやるというのでまだまだ勝負にはならないのですが。

しかし「宇宙人ポール」の公開はうれしい(やはり二週間限定)。こんなマニアックな映画を、二番目に大きなシネマ3でやってくれるってんだから。

結局は木っ端微塵で、お客さんはわたしをふくめても三名しかいませんでしたが(笑)。定員303席に三人は気持ちいいぞー。同好の士が集まった感じ。なぜか電通もからんでいるらしいのでメジャーな作品なんだけど。

さて映画にふれる前になんでこんなムダ話をしているかというと、「宇宙人ポール」は事前情報を入れなければ入れないほど楽しめる作品だから。おいおいこう来るか、と何度苦笑したことか。まあ「未知との遭遇」と「E.T.」は見ておいた方がいいかな。

「ホット・ファズ」でイギリス人らしい、ハリウッド・コードを無視したユーモアを炸裂させたサイモン・ペッグとニック・フロスト(「タンタンの冒険」で、まったく同じルックスの警察官を“演じ”てました)コンビが、今度はSF愛・UFO愛・スピルバーグ愛を炸裂させております。作品自体が「インディ・ジョーンズ4」への壮大な返歌だとも……いかんいかん、どうしゃべってもネタバレになってしまう。

ストレートなファースト・コンタクトものかと思わせて、その宇宙人がとてつもなく失礼なヤツだったら、というお話。

音楽が相変わらず笑わせてくれて、男ふたりがゲイに間違われてくさっているところにグローバー・ワシントンJr.のJust The Two of Us。邦題は「クリスタルの恋人たち」でした(笑)。それに、ELOのDon’t Bring Me Downを、去年スピルバーグがらみのあの作品でさんざん使われたのに対抗してこちらでも。

あ、それからこれだけは言わせて。悪役である“ビッグ・ガイ”の退場の仕方と、ラストのサングラスの使い方(トリュフォー!)、そしてポールのセリフには爆笑できますっ。ああもうすぐ上映が終わっちゃう、急げ劇場へ!

Paulimg03

コメント (2)
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