
『食客』(식객)
(2007.11.01韓国公開、2009.04.25日本公開)
日本公式サイト
食客 - goo 映画
innolife・映画紹介
昨年の10月、第21回東京国際映画祭(コリアン・シネマ・ウィーク2008)で見たのですが、
特典のスプーン欲しさに前売り券を買いました。
コウケンテツさんのトークショーがあると聞き、2度目の鑑賞へ。
そしたら。
2度目だからか、この映画に込められた思いが深く伝わってきて、
とても好きな映画になりました。
ただの料理対決映画ではなくて、
料理の中に込められた、人生だとか、愛情だとか、優しさだとか、
たくさんのことを感じることができる、暖かい映画です。
おすすめですよ。
**** あらすじ(goo映画より) ****
朝鮮王朝の文化を伝える宮廷料理。
その頂点を極める食の総本山「雲岩亭(ウナムジョン)」で修行を積み、
次期料理長の候補となった青年ソン・チャンは、
店主の孫オ・ボンジュとの料理対決に挑む。
しかしチャンが問題なく処理したはずのフグで、食中毒が発生。
彼は料理界の表舞台から姿を消す。
5年後。
伝説の包丁を賭けた料理コンテストで、
チャンは汚い妨害工作をする宿敵ボンジュに闘志を燃やし、
再び闘うこととなるが…。
****************
この映画は、韓国では初めての、韓国料理をテーマにした映画です。
だから、上映後のコウケンテツさんのトークショーも、食にまつわるお話でした。
このお話が、私的に、かなりツボでした!
さすが、人気のイケメン料理研究家!
**** トークショーの様子は、こちら↓ ****
hoppenの韓的な日々♪より
『食客』:料理家コウケンテツ、トークショー(2009.05.16)
日本の「おいしんぼ」に似ているところがありましたが、
韓国で大人気の漫画を映画化したものだそうです。
そのためか、マンガチック過ぎる人物設定が、最初は気になりました。
好青年の主人公、ソン・チャン(キム・ガンウ)に対し、
ライバル、オ・ホンジュ(イム・ウォニ)は、性格の悪い腹黒男。

個性的な女の子、ジンス(イ・ハナ)をはじめ、
2人を取り巻く脇役たちは、やり過ぎなくらいキャラが際立っています。
でも、テンポがいいからか、
イム・ウォニやイ・ハナの、コメディの上手さからか、
映画が進むうちに、特殊なキャラ達が生き生きして見えてくるんです。
人間味があふれて見えるんですよね。
ソン・チャンの祖父は認知症なので、わけのわからないことを言って、
お膳をひっくり返したりします。
でも、ソン・チャンや、その周りの人たちには、
それを、笑ってやり過ごしてやれる余裕がある。
その優しさが、とても温かくて、いいな~と感じるし。
ソン・チャンと、彼が大切に育ててきた牛とのエピソードは、
泣きます。
「あ~、食べ物って、本当にありがたい」って感じる。
韓国では、牛と言うのは、単なる家畜ではなく、
大切な家族の一員のような存在らしいです。
畑を一緒に耕し、苦労を共にする、大事な家族。
現在、そんな農夫と牛を描いたドキュメンタリーが、韓国で大ヒットしているそうです。
『カウベル(Old Partner)』

カウベル=牛のベルと言う意味で、
ポスターにあるような、牛につけるベルのことです。
カウベルは、この『食客』でも、印象的に登場します。
カウベルをもったキム・ガンウが、いいんですよね~~~。
料理に使う炭も、思いの込められたもの。
このエピソードが、また、泣いてしまう。
男と母親のエピソードで、
必死で生きる人たちの姿は痛々しいけど、愛情にあふれていて・・・。
ジーンと来ます。
そして、この映画の終盤は、
日本の占領時代の、悲しい過去のエピソードが出てきます。
コリアン・シネマ・ウィーク2008での上映の際は、チョン・ユンス監督が来日。
その時に、監督が気にしていたのは、
占領時代のエピソードが、日本でどう捉えられるか、ということでした。
でも、私も観客の皆さんも、反日的な感じは受けていない様子で、
「皆さんが、映画として見てくれて、楽しんでくださり、
悲しい感情を共有できました。」
と、監督が嬉しそうに語っていました。
**** 監督ティーチインの様子は、こちら↓ ****
hoppenの韓的な日々♪より
『食客』:チョン・ユンス監督ティーチイン(2008.10.19)
今回の日本公開でも、
一部の韓国メディアが「内容に反日的な部分がある」と報道したりして、
ニュースになっていたようです。
より(2008.11.13付)
韓国映画『食客』日本公開決定
反日描写報道は韓国メディアの先走り!?
確かに、こうしたエピソードは、韓国と日本に残る大きな傷ですし、
「反日」として見えたり、
逆に描けば「親日」と言われてしまいます。
でも、監督が伝えたかったのは、イデオロギーではないわけです。
料理は国の文化であり、
日本が占領したことによって、朝鮮半島の人々から、そういう文化を奪った時代。
その時代に、痛ましい悲劇がたくさん起こって、
つらく苦しい思いをした人がたくさんいたんだ、
と、監督は伝えたかったんだと思います。
ソン・チャンは、料理を通して、
祖父から、大切なことを伝えてもらったと実感します。
苦しい時代に生き抜いた人々の強さを、料理に反映させました。
そう言えば、私の祖母も、よく、すいとんを作ってくれて、
戦前戦後の大変な時代のことを感じました。
料理って、深いですね。
こんな風にソン・チャンが感じているって言うことは、
実は、韓国でも、日本と同じように、
豊かになったことで、
若い人の記憶に、戦争時代の悲惨さが薄れつつあるのかもしれませんね。
韓国と日本の間には、戦争時代の傷が今も残っていますが、
互いの文化を尊重しあって、今の平和を大切にしたいです。
レビューを描いていると、深い思いがこもった映画だったと、改めて感じます。
料理のシーンも楽しいし、コミカルだし。
楽しめる映画だと思うので、お見逃しなく!
ちなみに、主演のキム・ガンウは、一押しの俳優です。
『台風太陽』、いいですよ!

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KBSワールドでは、
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楽しみです。(^-^)
KBSワールド公式サイト
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