ホップ物語

山形でビール原料のホップを栽培している農家の日記です。

ホップの苗作り

2009-04-27 21:08:34 | ホップ畑の様子
私は、毎年ホップ畑の作業性を良くするための改植やネズミなどの被害に備えて「ホップの苗」を養成しています。

ホップの苗作り(繁殖)は、ホップの根株(地下部)から出た主茎(地上茎)の基部を翌年の春に切り取り、苗として植えつけます。基苗といいます。

地下茎を苗とする事もあります。地下茎苗といいます。

ホップの芽が出ている茎は全部繁殖には使えますが、後々の根株の管理などを考えて充実した苗を整えてから植え付けます。



私の「ホップ苗の養成」方法です。

  ・ホップの根株より、太くて充実した基苗を切り取ります。

  ・10cm程度に切りますが、苗の上部にだけ芽を残すように切り分けます。

  ・苗を作る場所に肥料を撒き耕転し(降雨後の方がいい)黒のポリマルチを張っておきます。


  
  ・株間30~60cm間隔に穴を開け、ホップの基苗を挿します。(苗は切り分けたらすぐに植えます

  ・ホップの芽が見えるほどの深さにして、軽く土をかけます。



異常な高温になると、芽が焼ける恐れがありますが(そんな時はワラなど敷く)、通常は大丈夫です。

土の乾燥による枯死もなく、雑草もはえないので、後々管理も楽なようです。

翌年、必要な所に掘り取って植えます。
コメント (2)
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