河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

メープルシュガーとシナモンティー(第13回)蹴上上水にて

2008年02月27日 | 試作品
学食でカレーライスを食べているとメープルが来た

「京都に行かない?蹴上の水道橋が見たいんだ」

蹴上の上水は緑の多いきれいな所だ

僕はスケッチをしないのでカメラだけ持ってきた

オリンパスのOM-1、軽くて使いやすい

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上水ぞいの小径をときおり選んだ
夏の盛りの日もそこだけ涼しくって

名もない蔦や柳がひくくたれこめて
絵を書く私達 それぞれひとりにさせた
まるで先の人生を暗示するように

みんなまだ
気づかずすごしていたんだわ
ずっといっしょに歩いてゆけるって
だれもが思った

拝啓。今はどんな絵 仕上げていますか
個展の案内の葉書きがうれしかったの
臆病だった私は平凡に生きている

みんなまだ
信じてすごしていたんだわ
ずっといっしょに歩いてゆけるって
だれもが

いつまでも
私の心のギャラリーにある
あなたの描いた風景は
悲しいほどお天気

「悲しいほどお天気」松任谷由実

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「顔や体の形ってどうやって決まるんだろうね。生まれた時に完成予想図があるわけでもないのにね。DNAに外から見た形を決める能力があるんだろうか・・・」

メープルは僕の顔を描きながら難しい事を言っていた。

「メープルって芸術家より科学者に向いてるんじゃないの。そんなことより、うまく描いてよ」

「素材が良ければ、出来上がりは自然と芸術になるのよ」


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