河童アオミドロの断捨離世界図鑑

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大江千里 プールサイド

2017年09月09日 | シャーリー★ダンの悲劇
大江千里 プールサイド


「大江千里障害」

16歳を英語で言うとシックスティーンだったかシックスティーだったか迷うことがあるが、16歳も60歳も同じかもしれない。

16歳の頃は自分の中の妄想と外の世界との差はあまり無かった。
60歳になるまで16歳の妄想のままで過ごしてきたか、社会との折り合いや妥協をしてきたか、で大きく違ってくるが、
多くの人は生き易さゆえに後者のほうの手段を選ぶので、これはある意味正解である。
しかし、折り合いを付けられなかった人は、なんたら障害とか中二病とかゲージツ家とかになってしまう。

大江千里師の歌は16歳の感性を16歳の歌唱力で表現していたところが魅力だったのだろうと思う。
歌唱力や容姿が年齢とともにバージョンアップしていけるなら16歳の感性表現を60歳でも維持できただろうが、
声や外見は16歳の時に決定されてしまうので無理である。

これらは、妄想と現実が一致しない障害の「世界同一性障害」と似ている。
妄想と現実のギャップをどうやってブレンドするかを人は無意識に行っている。
アメリカにミサイルを打ち込むことで埋めたり、ヘイト発言で埋めたり、変な絵を描いてみたり、
手段は色々だが、やってることは結局は16歳の妄想のままではないだろうか。

妄想と現実のおいしいブレンドを作る人が「プロフェショナル」と呼ばれるレベルに到達するのであろう。
プロならば受け取る人に心地良さを提供できてこそなんぼということだろうか。

大江千里師の歌を今聴くと気持ち悪いのは、単に歌が下手だからである。
逆の例は、山下達郎師の歌は何十年後でも普通に聴けるはずだ。
歌でも絵画でも技術が高ければ人の心に響くというわけではないが、
最低レベルの技術力は必要だという事なのだろう。


・・・「2017年度版 河童亀万年の創作ヒント集」より