八田二郎、人生哲学を語る

・・・じゃあ、八田さんにとってどんな人生が理想なんですか

「そうだなあ、一言でいうと『ポータブルライフ』だな
人生を1個のUSBメモリーに全部入れて、わき腹に挿して生きる
全人生なんてその程度の容量だ
そしてダイレクトでリアルな世界を自分の目で見る
そういうことだ」

・・・ダイレクトでリアルな世界とは何ですか

「今の日本では、夜中でも10分歩けば24時間営業の明るいコンビニが
在って、衛生的でそこそこ安い食品が手に入る
コンビニの従業員は衛生的な食品の上に寝て写真を撮ったりする暇もある
でも、ソーセージやパンの材料である生きている豚や麦を見た事無い人も多い
生きてる豚にかぶりついた写真をアップロードするやつは少ない
ほとんどバーチャルの中で生きて行けてしまうんだ」

・・・八田さんてアンドロイドだったですよね

「そうだ、だからこそ、ダイレクトでリアルな世界や生命に
あこがれるのかもしれんな
バーチャル世界に安住していたら、忘れたリアル世界からの仕返しは倍返しだ
リアルな世界をいつ見るか、今でしょ、じぇじぇじぇ」

2019年、西表島のジャングルでヤマネコ密猟で捕まった時のインタビュー内容より抜粋