河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

富山のおじさん

2010年05月28日 | イギリス・アイルランド
「で、富山のおじさんはどうだったの?」

サザエのつぼ焼きを5個持って彼女は聞いてきた

「うん、ずっと寝たままだよ、チューブだらけでね
まるで体からツタが生えてるようだったよ
意識はまだ戻らないみたいだ
顔色も青くて、なんか植物みたいだったよ」

「サザエや植物にも意識や感情があるのかしらねえ」

「たぶん有ると思うよ
自分が生きてると思い込んでるわずかな時間が
その人の人生なんだろうと思うよ
でも、自分でははっきりわからないからね
絵を描いたり、ギターをかき鳴らしたり、唄ったり、
それを人に見てもらうことで自分が生きてるかどうかを確かめたいんだよ
ツタもきっと何かに巻きつくことで
心を感じてると思うよ」

「そうね、自分の心は実は他人の側にあるのかもね
私がサザエに心が有ると思えば
その時、サザエに心が生まれる」

「ところで、三日前のサザエって食べれるのか?」

「大丈夫よ、どんな事でも大丈夫と思えばそれで大丈夫なのよ
食中毒の苦しみは生きてる証拠よ
5個全部あなたが食べていいのよ
あたしは食べないから」


カフェで飲むコーヒーはこんなにもおいしくて鎌倉で妄想が止まらない

2010年05月28日 | イギリス・アイルランド
「カフェで飲むコーヒーはこんなにもおいしくて
鎌倉はどうですか」

土岐麻子の「鎌倉」をリピートで聞いていたら
妄想が止まらなくなってしまった
妄想竹の生い茂る広い敷地の鎌倉の戸建住宅に住みたい

現実の裏山ではツタの茂みでウグイスが鳴いている
これも幻聴なのか
季節は春に戻ったのか
そろそろエアコンとストーブをつけよう
5月だし「冷房の28度」がちょうど良い暖房なのか
これって冷房?暖房?

しばらく窓もドアも開けてないが
一週間ドアを開けてないとゴムが密着してほんとに開かなくなるから危ない
外はすっかりツタに覆われた頃だろう

そろそろ食料も無くなってきた
今の日本では食料不足で餓死はしないが
ひきこもりで外に出なくて餓死というのは有りえるなあ

どこかの国では国民が餓死寸前でも
魚雷を発射してるし
国全体が妄想状態なのだろうか

国全体というより元々世界は生きてるような気がする妄想なのだ

宅配便から何回も
「お宅の住所と建物は地図にのってません」
と電話がかかってくる
届けに来る人は
「ここ初めて配達する住所なもんで」
と言ってるが今まで5回は配達に来てる人である

あまりに心配なので市役所に電話をしてみた
「私は本当にこの世に存在してるのですか」
と言ったところ
受付けた人はしばらく無言になって電話を切った
ちょっと言い方がまずかったか

確かに隣は霊柩車が10台ほどあるだけで今まで一度も人の姿を見たことが無い
その隣は廃屋だし
向かいは廃業したスナック
1階は廃業した店舗
裏はツタの崖だ

そういえば
このアパートの入り口にはいつも両側に塩が盛ってある
ひょっとしてこのアパートに住んでるのは私一人なのか
いや、私自身が空想の産物なのか
やけに気温が低いし

たしか映画のシックスセンスがこんな話だったような・・・