疾風の帰り径

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風車に遭うまで

2007-03-11 05:50:48 | 風車
 関東に住んでいた頃は、峠道や、高原道路を求めてよく信州方面へ遠征をしていました。これは主に1980年前後と90年代です。
 80年代はドイツに長く住んでいたのですが、そのときはたまにアルプスやチロルの峠を攻めていましたし、ピレネー山脈も一度遠征しました。

  ※ これはツインリンクもてぎのバルーンフェスティバル1999
 21世紀になり仙台に移り住んで、いろいろ研究したところ、付近の舗装道路で一番高みに行けるのは鳥海山ではないかと言うことで、何度か走りに行きました。平日なら昼間でもほとんど対向車にも先行車にも会わずに、ヒルクライムが楽しめます。
 それで2004年夏に、買い換えた今の車の慣らしに鳥海山に行った時、北の鳥海高原方面で道に迷って(マラソンをやっていて迂回させられた)うろうろしていた時に、なにやら山の上に見えたのです。大きな扇風機がたくさん。なんだろう。
 その日は早く帰ってベガルタの試合をテレビで見たくて、そのまま帰ってきたのですが、頭の隅に引っかかっていたのでした。ずっと。

 次の年05年の夏になって、封印は解かれました。たまたま手元にあった、まっぷるマガジン「ベストドライブ東北2004-5」の中の、東北の道-春と言うページにその写真はありました。西田幹夫さんという方が2002年に東北地方道路写真コンテストで入賞した作品「風車の道」(秋田県仁賀保町)です。快晴の空の下、雪を頂く鳥海山をバックにたくさんの風車が回っています。ここに行きたいと思いました。
 初めて風車のそばまで行ったのは秋田県岩城町の道の駅にある風車です。秋田方面から日本海東北道を来ると、終点の岩城ICから7号線に出てきたところにあります。一基だけ、海水浴場のそばで健気に回っていました。羽越本線からも見えるはず。75m級750kW。左の写真です。
  
 ここから鳥海山に向かって南下すると、そこかしこに風車が見えます。風車銀座とは言えませんが、風車国分町と言った賑わいです。
 その日撮った写真のデータによると、10:07に岩城道の駅、11:16に現地になってますので、一気に行ったのでしょう、仁賀保高原、高原に上がる最後の交差点を曲がり、最初に大きな羽が見えたときは感動しました。そしてカーブを曲がるたびにどんどん近づいていくまで、どきどきどきどき。しびれました。すぐそばに来て、こんな美しくシンプルで力強い機械があるだろうかと思ったのでした。

 ここには、100m級1650kWが14基、それも牧場や湖の間を縫って走るゆるやかなワインディングロードの両側に美しく点在しています。その後数多くの風力発電所を見学しましたが、鳥海山や日本海が手に取るように見渡せ、ついでに隣の西目ウインドファームまで見える、こんなに絵になるところには行ったことがまだありません。初めての風車見学で、この仁賀保ウインドファームに出会ったことが、その後のツーリング人生に大きな影響を与えたのでした。



 この美しいワインディングロードを、バイク車載カメラで動画撮影した見事な映像が[Life with BMW] にありますのでごらんになってください。BMIさん勝手にリンクしちゃいました、ごめんなさい。
 そうそう大事なことを、この仁賀保高原には定点カメラがあります。
 天気が良ければ、このサイトで風車と鳥海山を見ることが出来ます。