里山の日当たりの悪い天井田、下から3枚目11年目の不耕起栽培・冬期湛水田、もみ殻堆肥少々とクンタンを秋のうちに散布,切わらも水田に戻してある、スズメノテッポウとナズナがでている。落ち葉も自然にたまる。多少の肥料分が効いているせいかスズメノテッポウも大きく育っている。でも不耕起であるから、岩澤さんは「拾い草」程度で軽く除草できるということである。と案内している。また湛水することで周辺の山地で生活していたカエルが冬眠から覚めて水を求めて産卵にやってくる。その時のカエルたちは極めて行動的で、香取の藤崎水田でも一目散に水田をめざして突っ走る。天井田では周りに池があり、水田がありそこに水があるということであるから適度の密度で産卵している。今は日本赤ガエルとヤマアカガエルが1月中旬から産卵をはじめている。
古くて新しい問題で私の身近なもんだいでもある。1980年のころ銚子名洗港に560万キロワットの火力発電所建設計画があり、あわせて公害運動が盛んな時期だった。農業の教員として理系の研究者と鹿島の工業地帯に出かけ松の実態調査で松と共生するコケの分布を調べ、大気汚染と松枯れの関係をさぐった。その後も自宅の5万円で買った松が2本途中で枯れたのを経験したり、近くで造園用の松の苗木として育てたものが畑ごと全部枯れていくのをみている。最近も近くで5年前から苗木で植えてあったが突然これも枯れ始めている。
長野の村山隆さんはその原因について22年前から市民運動として、農薬の空中散布による被害としてとらえ最近DVDを完成させた。近くの鎮守の森の松が枯れるのを見てその原因を追究するというものである。