農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

昭和の時代に戻して自分の幼少期を考える

2021-08-30 09:34:24 | 日本不耕起栽培普及会
西出隆一さんのボカシ肥のつくりかたで学んだことは酵母菌、乳酸菌、納豆菌、麹菌、土着菌などを米ぬかと合わせて発酵させるとき、丁寧に移植ゴテを使い1日1回切り返すということである。現代はスピード化された社会だから大きなシャベルを使いセメント用の撹拌機をつかうといったように合理化の観点で進めていく、楽健寺パン作りでは山芋、リンゴ、ニンジン、ごはんを素材にパン粉に混ぜ込む、美味しいことは分かっているが野菜を使う1手間が面倒で普及しない。時代が変わり30年前の銚子駅に降りると醤油工場のにおいが鼻に突いた、合わせて漁港のにおいもである。今年の冬に酵母菌、乳酸菌、納豆菌などの菌と米ぬかをボックスに入れて各家庭で発酵を試してもらうと、特にお年寄りのいる家庭では昔はどこの家庭でもこんな匂いがしたものだという感想がかえってきた。現代のコロナ時代、マスクと手洗いを強制されて図書館通いで手にしもやけができてしまった。本当は私たちの周りは東アジアモンスーン気候型の中にあって米文化の発酵文化圏にあり、様々な常在菌でガードされているのではないか。水の豊かで清潔な水で手洗いすればわざわざアルコール消毒は必要ないものである。時代を戻すことはできないが自給的な生活は目指したいものである。