農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

自然耕塾で何を伝えたいか、モントゴメリーから学ぶ

2020-01-18 10:06:33 | 日本不耕起栽培普及会

土の内部の微生物の活動と人体の内臓での活動が同じであるというモントゴメリーさんの指摘は従来の岩澤信夫さんの米作りにとどまらず畑作にまで同じスタンスで広がりを見せ大豆づくりにも応用してできるだけ耕さない方法にシフトしていった。また有機無農薬栽培と自然農法との関係で「何もしないことが必要だとか、冬期湛水と言って水田に水を入れたら常時水が必要であると強調する人もあるが、これは行き過ぎた考えで地域性とか、あるいはどこの水を使うかでも制限がでてくる。肥沃な河川水か湧き水だけか、その日常性で決まってくる。自然農法が正しいと,無肥料にこだわって大豆を作る事例もあるが10年近く何も使わないとこだわっていたら2,3年前から害虫や病気に後半罹り収穫がゼロに近くなった。また昨年の千葉県での異常気象の中でカメムシの被害で稲も大豆も収穫皆無だったという事例も聞かれる。

この件ではブラジルの続木善夫さんが新技術「病害虫の生理的防除」の理論と実際という本を書いている。その中でストレスの原因と病害虫の発生という理論をまとめている。いずれにしてもバランスの取れた管理が必要であるということである。人間の場合でも1日1食主義とか断食とかもある。そこでも生き物としての生理的な対処法がありそうである。塾では日常的に食べる食べ物についても土で働く微生物と同様人間の内臓が求めている日本人としての食の在り方についても発言していきたい。