農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

トビ虫から水面に陣取るクモ

2014-02-24 07:26:21 | 日本不耕起栽培普及会

農薬、除草剤を使わず、またトラクターで最小限耕さないことを繰り返さない水田を続けていると数年たつとトビ虫が住み着き、収穫頃から田植え頃の水田にはいるとそこでクモが水面を泳いでいることに気づくこのクモは改めてクモの巣を張るわけではないが10センチ角に1匹とかの数で生息している。もちろんトビ虫がクモのえさとなっている。これは岐阜のつづはら山田えいのうでカメムシの数の比較調査で慣行と不耕起・湛水田で慣行田のほうが常に多かったと報告している。このことは藤枝の杵塚さんがお茶畑で近在の慣行栽培農家と無農薬畑とで害虫がどちらに飛ぶかでの論争があった。最終的には天敵がバランスよく生息する杵塚さんの無農薬茶畑の方が害虫が少ないことが明らかになりその争いはおさまった。香取の藤崎水田でも逆に近所の水田でイモチ病が蔓延したとき藤崎さんの水田にも多少は影響を受けたが改めて農薬を散布するわけではない。そこでは藤崎さんの戦略がある{5パーセント以内の被害は許す}自然の生存権を認める、病害虫に対してもおおらかに対処することである。そのことが普段の藤崎流の生き方に繋がっている。