打って変わって今日は冷えました
冬が逆戻りしたような
ダウンのコートが手放せません
サルたちも一塊になって
寒さをしのいでいます。
花も散り、
ピンクの萼(がく)を残し
いよいよ新芽が美しい時です
そこに一輪、残る花もあります
良寛さんの辞世の句ではないですが
「散るさくら 残るさくらも
散るさくら」
という歌が浮かんできます。
しかし、ハトにとっては
萼に残る蜜は
格好のご馳走なのでしょう。
そしてまた
今が盛りのさくら
ぼたん桜も美しい桃色を放っています
風の冷たい曇り空の中に
一時の晴れ間
鮮やかにピンク色が映えてきます。
岡崎にある京都動物園です
この地には昔、
八角の九重の塔があった所です
白河法皇が建立したという
法勝寺の跡地です。
わずかに残る礎石の後
今は五重塔しか頭に浮かびませんが
平安時代に九重塔が
あったということは驚きです。
どんなに栄華を誇っても
諸行無常の世の中
永遠に残る物はありません
お釈迦さまの教えが
「法」として今日まで
伝えられてきたことは
やはり人を媒介にしてということ
なのです。
一切経として残されたお経も
それを読み解く人によって
伝えられてきたということです。
どんなに美しく満開に咲いても
散っていきます
そして
残っている桜も散っていきます。
無常のように思いますが
そこに「永遠なる今」
ということを感じとることが
流れていく世の中に
そういう「永遠」というい一瞬を
感じとる
良寛さんの歌にも
そういうことが感じとれるのでは
ないでしょうか。
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