①12月16日6時の天気図 気象庁HPより引用
②12月16日6時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用
日本付近では、昨日15日から冬型気圧配置がしっかりとして、12月16日8時までの24時間に、山形県の一部では40cmもの雪が新たに積もりました。他、北海道~北陸までの各地で、軒並み20cm以上の降雪を観測しています。
冬型気圧配置時には、日本海に広がる、冬型気圧配置時に発生する筋状の雲の動向(大陸から雲の発生地点までの離岸距離や当該筋状雲の走向など)に注目することは基本ですが、
さらに、
Ⅰ:筋状雲が互いに合流していたり、筋状雲が帯状雲になっていたり、当該帯状雲の中に小さな渦巻きがある・・・・・当該地域では雲の活動が活発で、局地的に強い降雪(降水)をもたらし、雷や突風、竜巻などを伴います。小さな渦巻きになった地域では、その傾向が一層顕著となります。
Ⅱ:冬型気圧配置に伴う筋状雲を交差するように、帯状雲が現れている・・・・・当該地域では、上空寒気の外縁にあたり、500hpa(上空5500m付近)の大きな正渦度移流域に伴う、上空3000メートル付近の上昇流域に対応する・・・・・雲が発達しやすい場。新たな寒気流入の外縁部にあたり、これまた、局地的に強い降雪(降水)をもたらし、雷や突風、竜巻などを伴います。
の特性がありますが、意外とⅡは知られていないようですね。
水蒸気画像上では、上空3000m付近の上昇流域は、帯状に白輝域として表現されるもので、引用図②の場合、本州の南半分に広がっている様子が判りますが、当該地域では、地表付近の気流がどこで収束しているかに注意しましょう。地表付近の気流の収束箇所に対応して、雲の活動は発達し、前記した、強い降雪(降水)や雷、突風、竜巻などのシビアーな現象が発生します。
そして、その後、新たに上空には寒気が流入してくると言うパターンとなるでしょう。