①8月6日12時の天気図 気象庁HPより引用
②8月6日の全国各地の最高気温分布図(22時まで) 気象庁HPより引用
③8月6日9時気象庁発表AUPQ78図 日本気象予報士会HPより引用
④8月6日9時気象庁発表AUPQ35図 日本気象予報士会HPより引用
8月6日 広島で65回目の原爆記念日を迎えましたが、各地の猛暑は今日も元気印(ちょっと古い言い回しですかね?)ですね。
鳥取で38・4℃ 豊岡で38・0℃の最高気温を観測したほか、比較的猛暑日に縁が薄い(語弊ありますけど)東北北部や北海道(特に東部内陸部やオホーツク海側)で軒並み猛暑日を観測しました。
北見で37・1℃ 帯広で35・9℃の最高気温を観測したほか、知床半島近くの標津でも35・0℃八戸で36・7℃ 青森でも36・6℃の最高気温を観測し、11年ぶりの猛暑日となりました。
猛暑をもたらす気圧配置としては
Ⅰ:850hpaから300hpaまで気圧の峰に入ってしまうこと。(下層で下降気流による昇温するためです。)
Ⅱ:上空1000m~2000mあたりで、山地を越える気流が発生し、当該気流が山地の風下側でフェーン現象を引き起こすこと。
ですが、6日の猛暑は、引用図③④より、本州中部~東北地方あたりで850hpaから300hpaまで気圧の峰に入ってしまっています。一方、引用図①③より、大陸から前線が東進してきて、850hpa(上空1500m付近)では、沿海州の山地の風下側で特に高温となっています。
当該高温の気流が、石狩山地や八甲田山や白神山地等をさらに超える際に、フェーン現象を引き起こして、地表付近で一層気温を上昇させたことが、北海道東部内陸部やオホーツク海側、東北北部の猛暑に繫がった訳です。
以上、6日の各地の猛暑は、前記ⅠとⅡが混在したことが要因で引き起こされたと言えますね。
ただし、関東地方から甲信越地方、東海地方には、本ブログの昨日の記事で紹介した通り、暖湿流が流れ始めて、山沿い中心に午後から所々で激しい雷雨に見舞われました。