引用図は、6月12日5時17分発表の 6月12日5時1分発生の地震の震度分布図です。(×点は地震の震央です。)気象庁HPより引用。
6月12日5時1分、大分県中部の深さ約140kmを震源とした、マグニチュード6・1の地震が発生しました。
この地震で、広島県呉市、愛媛県今治市、八幡浜市、西予市、伊方町、大分県佐伯市で震度5弱の強い揺れを観測しました。
この地震は、九州地方が載っているユーラシアプレートの下に沈み込む、フィリピン海プレート(伊豆半島が載っているプレートがそうです。)内部の深い箇所で発生した地震と推定されます。
今回のような、プレートの深い箇所で発生する地震の特徴は、
①地震の規模の割りには揺れが広範囲に及ぶこと。
②当該地震の揺れ方は、比較的周期が短い波が卓越すること。つまり、小刻みにガタガタと揺れる揺れ方(地震波の加速度が大きい)であること。
の2点が挙げられます。
これは、プレートの深い箇所では、プレートの破壊がゆっくりではなく、急激に破壊を進行させて、地震波を発生させるためです。
また、この、プレートの深い箇所で発生する地震は、地震の揺れている時間が比較的短く、本年5月8日の記事で紹介した、長周期地震波は発生しにくいものです。
これは、プレートの破壊に要する時間が短いため、それに伴って発生する地震波の継続時間も短いということになり、地震の震源が深ければ、長周期地震波を発生させる表面波(地震波のうち、地表表面付近を伝播するもの)が発生しにくいためです。
それにしても、この地震で、目だった大きな被害がなかったのが救いですよね。
お台場の某放送局で一緒に仕事しましたよね。覚えていますか?懐かしいですよね。
この長周期地震の件、勉強になりました。報道の分野でも、昨今関心を集めていますよね、超高層ビルや石油タンクなどですよね。
これからも、活用させていただきます。がんばってくださいね!
私も知っていま~す。報道局の○○さんでしょ?
おしさしぶりです!
さて、この長周期地震波の件、都市防災上、第一に対策講じねばならない部分なのに、いままで、そう関心がありませんでした。
こんな長周期地震波が来ると、○○さんがいらっしゃる放送局がある建物も相当揺れるよ!気をつけてくださいね。