引用図は、11月20日15時の天気図です。気象庁HPより引用。
昨日から今日にかけて、低気圧が発達しながら本州の南海上から関東の東海上を進んだため、関東地方を中心にまとまった雨となりました。
特に、沿岸前線 が発生した千葉県内や伊豆諸島では、大雨となり、降り始めてからの総雨量が150ミリを越えた箇所もあります。
また、千葉県北東部や茨城県北部鹿行地域には、暴風・波浪警報も出されて、瞬間で30メートル近い突風も観測し、海上では波の高さ6メートルから7メートルのおおしけとなりました。
明日21日は、天気はどうなるでしょうか?まず、気象庁HPより引用の、11月21日9時の予想天気図をご覧いただきましょう。
引用図を見る限り、南西諸島南部を除き、各地とも、高気圧に緩やかに覆われて、晴天となるところが多そうですが、北海道南西部に、おでき みたいに(表現に語弊があるようですみません)ぽこっと、突き出た 低圧部があることに注目です。
この、おでき の部分の上空は、引用図にはありませんが、各種予想図より、上空55000メートル付近に-24℃以下の寒気を伴った気圧の谷が隠されています。
さらに、引用図より、21日日中は、北海道宗谷岬付近では北東風となる予想ですが、津軽海峡の西海上からは、南西から西より風が、そして、日高地方西方沖の海上からは、南東風が入りこくむことが読み取れます。ですので、北海道南西部周辺の地方付近で気流の収束が考えられ、このことが、ますます、雷雲を発達させる要素を強めていく感じです。
そして、本ブログ8月12日で紹介した計算式→〔(850hpa気温-500hpa気温)+(850hpa露点温度-500hpa気温)+(地表の気温-37)+C(定数。正渦度移流や、日中海陸風収束で地形的低気圧が発生する場所、地形的に山の斜面にぶつかり上昇流が発生する箇所、または北を360°として、850hpaの風向と地表付近の風向との差が90°で+8。※前記の現象が複数発生する場合は、8×当該現象発生数。負渦度移流の場合 -8)=48~51で、大雨注意報基準の降雨が、52以上で大雨警報基準の降雨が発生します。〕に、各種予想図の気温などのデータを当てはめると、52を超える値が出ますので、この、等圧線が、おでき 状になっている、北海道南西部や東北北部の一部など、大雨警報クラスの強雨が降る心配がありますね。
この 等圧線の おでき 状の部分に21日、低気圧が発生するとも、私自身予想しています。
明日21日は、北海道南西部や、青森県など、急な強い雨や雷、突風などにはご用心!