カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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14日の熊本地震、地震波形からの特徴は?

2016-04-16 03:16:31 | 日記
引用画像は、14日21時26分に発生した㍻28年熊本地震で、震度7を観測した熊本県益城町のKikーnet 
地震観測網データからの地表部分の地震波形データ(単位は加速度gal ㌢毎秒毎秒)です。防災科学技術研究所HPより引用。



14日21時26分に発生した ㍻28年熊本地震ですが、震度7を観測して甚大な被害が出た熊本県益城町での地震波形データですが、

各成分最大加速度は

南北方向 760gal

東西方向 925gal

上下方向 1399gal

を観測しております。以上3成分合成値で1580gal 計測震度6・5(震度7)となっております。


3成分、激しい揺れと推測されますが、とりわけ、上下成分の揺れがすさまじかった(重力加速度以上)地震といえますね。

地震波形の上下成分が、地震発生後いち早く観測されていますが(P波ですね)、最大は、地震発生後およそ19秒後に観測されております。南北方向成分、東西方向成分(S波の部分です)の最大値発生時刻付近と合致しています。S波がやってきた後もP波が伝搬していることになりますね。教科書通りに、P波がやってきた後、S波がやってくるといったわけにはいかないようですね。

実は、今回の熊本地震に限らず、地震波形というもの、このような波形にはなっています。

strong>まず最初にP波がやってきますが、その後もP波は地震発生する地殻変動により形成され続けており、
次第に、S波と合流するようになること、換言すれば、P波S波同士、互いのエネルギーの一部を吸収し合うようになるわけですね。
さらに、地震波は、伝播する地中に断層があったり、傾斜になっていたりして、伝播する地中のの地盤の強度にムラがあったるすると、伝播する地震波はまっすぐに伝播せずに、
相対的に固い地盤で跳ね返る伝播をするようになります。これが地震波の屈折を呼ばれるものです。

地震波の実体波(地中を伝播する地震波)である、P波とS波とでは、P波の方が伝播中に屈折をさせやすいものですね。

さらに、地震波は地表に到達すると、地表を伝播する地震波(表面波)も発生します。表面波も上下成分(レーリー波)と南北東西成分(ラヴ波)との2種類発生します。

引用図内、益城町の地震波形より、各3成分で、最大加速度患側後も、東西成分と南北成分では、地震波の振幅は比較的大きいですが、地震波の波形は、緩やかになっています。
この状態は、表面派のラヴ波が卓越している状態ですが、地表の地盤が、軟らかい表土層が多く堆積している地域ほど、この傾向が強まります。


以上より、益城町周辺では、地表付近の表土層が比較的厚く(地盤軟弱)で、地中が、断層があったり、傾斜が見られる地域であると断定できます。

このことより、今回の熊本地震で、益城町周辺で、帯状に被害大きい地域が発生していた点、説明つきそうですね。

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