①26日2時10分頃発生した地震の震央と各観測地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工
②26日2時10分頃発生した地震を受けて発表された津波注意報発表地域表示図です。気象庁HPより引用。
26日02時10分頃、福島県沖(北緯37.2度、東経144.6度、牡鹿半島の東南東290km付近)を震源地で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定されル、大きな地震がありました。
この地震で、宮城県、福島県、茨城県、栃木県の一部にわたる広範囲の地域で、震度4を観測しました。
気象庁より、この地震の発生後、岩手県沿岸 宮城県沿岸、福島県沿岸、茨城県沿岸、千葉県九十九里・外房に津波注意報が出されて、福島県相馬港や岩手県久慈港では、40cmもの津波を観測しましたが、その後目立った潮位の変化は無く、26日4時過ぎには、津波注意報は全て解除されました。
この地震は、一昨年3月の東北地方太平洋沖地震の余震と見られ、震源の位置から見て、どうも、日本列島の下側に沈み込む太平洋プレートのうち、日本海溝より東側の部分の上部が引きちぎられるような破壊をしたことで引き起こされた地震(正断層系の地震)と見られます。アウターライズ地震と呼ばれるものです。
このアウターライズ地震、今回の地震のように、比較的周期の短い地震波が卓越します。さらに、アウターライズ地震の地震波は、本州上には、本州の地下深くから地震波がやってくる形となるため、本州の脊梁山脈に並行した地形的鞍部に当たる地域で揺れが大きくなること と、大きな津波を引きおこしやすいことも特徴といえるでしょう。