カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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台風18号 16日に本州縦断か

2013-09-15 18:10:53 | インポート

①9月15日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②9月15日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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③9月16日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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台風18号は本州目がけて北上中です。

すでに、台風の外側を取り巻く活発な雲の集団がかかり、関東や東北では所によって1時間に60㎜を超す非常に激しい雨を観測し、浸水家屋が発生したり、一時、東海道新幹線も神奈川県内で不通となるなどの被害も発生しました。

台風18号は、引用図①より、15日15時現在、四国のはるか南海上を北へ進んでいます。引用図③より、台風18号の北北東側の北海道や、東北、関東の一部では、白く輝く画像域も見られます、さらに、台風の北北東側には、帯状に白い画像域が広く広がり、大陸方面から移動してきた暗域の外縁部も、日本海北部~東シナ海東部へとくっきりと見られます。

私自身、台風が本州接近時には、水蒸気画像に注目し、台風の進行方向前側の雲の形や、水蒸気画像の暗域の位置に注目しております。

ⅰ:台風は、水蒸気画像上で、台風から進行前側方向へ延びる帯状の画像域に沿って進む

ⅱ:前記した、台風の進行方向前側方向の帯状画像域と、隣接する暗域との画像のコントラストが明瞭になるほど、台風を帯状画像行きの方向へ押し流す上空の気流の風速は強くなる

ⅲ;台風の北西側からの暗域が流れ込む範囲が広がるほど、台風の北西側からは寒気移流が強い証拠で、こういう台風は、進行方向右側のみならず左側でも広範囲で強風に見舞われる。ⅱ、ⅲの状態を併せ持つ場合、台風の進行方向右側と左側の双方で、広範囲に渡って強風に見舞われる。

(ⅰ、ⅱ、ⅲとも筆者調べ)

という経験則がありますが、今回の事例に当てはめると、台風18号の進行方向の本州上では、帯状画像域が北北東方向へ分布し、その西側の暗域がくっきりとしてします。

よって、今回の台風18号、気象庁の台風進路情報を参考にすると、本州へ接近するにつれて、次第に速度を上げて進路を北北東へとり、紀伊半島~東海地方へ明日16日午前中に上陸し、本州を北北東へ進むものと見られます。

これから16日にかけて、東北から関東、中部、近畿、四国東部にかけて大雨、さらに、東北から関東、中部では、台風が通過したり、台風の進行方向右側に入るため、暴風に厳重な警戒が、さらに、近畿や中国、九州北部でも、暴風やかなりの強風が吹くものと思われます

兵庫県神戸市周辺の 六甲おろし や 岡山県北部奈義地域の 広戸風 などの局地風も強まり気象状況となりますから、どうが、お気をつけてください!

最後に、関東地方から東海地方沿岸~紀伊半島沿岸では、台風が接近する夜間~朝方にかけて、局地的に地表付近での気流のコントラストが生じやすく、こんな状態下の場所に、台風を取り巻く発達した雨雲が差し掛かると、竜巻などの激しい突風も起こりやすくなるもの。この点にも、どうかご留意ください!


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